4月29日は「家族と暮らす動物の幸せを考える日」 パナソニックとsippoが登録

 パナソニックは、ペットとの健やかな暮らしをサポートする様々な商品を展開しています。そんなパナソニックが1匹でも多くの犬や猫の幸せを叶えたいと、2021年から推進しているのが、保護犬・保護猫の応援プロジェクト。

 3年目となる今年も、全国20の動物保護団体への次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の寄贈や、保護犬猫譲渡会の実施などの活動を行っています。

 パナソニックと朝日新聞社sippo編集部は共同で、4月29日を「家族と暮らす動物の幸せを考える日」に制定しました。これを記念し、昨年のパナソニック主催の譲渡会で新しい“家族”に出会った方々のその後のリポートと、犬や猫の保護活動に取り組んでいる坂上忍さんのスペシャルインタビューをお届けします。

 4月29日(土)~30日(日)開催の「パナソニック保護犬猫譲渡会2023」の詳細はこちら

新たな家族と出会えた喜び

 昨年4月の「パナソニック保護犬猫譲渡会」で新しい“家族”を迎えた方々にお話を伺いました。

Report.1 キジ猫ステラと夜久さんご家族

家族と出会ったステラちゃん。ステラちゃんの保護団体は、保護猫カフェ「ねこかつ」

第一に考えたのは先住猫との相性

 江戸川区のマンションで暮らす夜久さんご一家。譲渡会へ足を運んだ理由は、先住猫・ルナ君(2歳半)にお友達を見つけるためでした。そこで出会ったのが、当時1歳のステラちゃん。「決め手は、三女の直感。緊張していたのか、じーっと座っている姿が可愛くて。他の家族もすぐに気に入り、譲渡をお願いしました」。気がかりは、やはりルナ君との相性。保護団体の人達に相談しながら、慎重に譲渡を進めたそうです。「トライアル4日目に、初めてステラをケージから出したら、すぐにルナの所へ行って、お互いに挨拶のような仕草を始めたんです。それを見て大丈夫だと思いました」

 1年経った今、2匹はつかず離れずの関係だとか。「たまにケンカもしますが、ルナが悲しげに鳴くと、寝ていたはずのステラが駆けつけてくる。並んで窓の外を眺めたり、同じキャットタワーの上下で寝ていたり。そんな2匹の姿を見せてくれるだけでうれしいんですよね」

焦らず、ゆっくり家族になっていきたい

 ステラちゃんを迎え入れる約1年前に家族に加わったルナ君も保護猫です。「子育てがひと段落したら、猫を飼いたいと思っていました。子どもの頃、野良犬や捨て猫を家に連れ帰って育てていたこともあり、娘達には『迎えるなら、保護猫にしようね』と、ずっと話してきました。命に違いはありませんから」

 それまで動物と暮らしたことがなかったお子さん達も、今ではすっかり動物好きに。汚れたトイレは絶対使わないステラちゃんのため、みんなで率先して掃除をしているそうです。「オンライン授業が続き、在宅時間が長かった次女に一番懐いています。ステラは、今でも抱っこが苦手。でも焦りません。ゆっくり家族になっていけたらと思っています」

すっかり家族に親しんだステラちゃん。強かった警戒心も薄れ、家の中ではリラックスモード

Report.2 ミックス犬エルモ と 栄村さんご家族

エルモ君と栄村さんご夫婦。エルモ君の保護団体は、NPO法人アグリドッグレスキュー

わが家にとって3代目のワンちゃん

 横浜市の栄村さん一家にとって、3代目のワンちゃんとなったのは、マルチーズミックスのエルモ君(推定4歳)。「性格は、おっとりしているのにビビリ。声が大きな僕のことをまだ警戒しているようで、外では甘えてくるのに、家の中では娘と妻にばかり甘え、僕にはほとんど寄ってこない。おやつをあげる時だけですね、寄ってくるのは(笑)」

 譲渡会へ行ったきっかけは、千葉県八街市の多頭飼育崩壊から保護された子達が来ると知ったから。「八街の件を知ったのは、14年間共に暮らした2代目のトワを亡くし、喪失感に陥っていた時。心が動きました。でも、トワを失ったばかりだし、年齢的に最後まで責任が持てるか不安だし、迷いに迷いました。それでも、保護を必要としている子達が目の前にいるのだから、と決意。縁あって迎えたのが、エルモなんです」

そこにいてくれるだけで癒される

 怖がり屋のエルモ君に対して、はじめは無理に近づかず、声掛けはしながらも、遠巻きに見守り続けたとか。「トワも保護犬でしたが、生い立ちが複雑だったり、接し方に工夫が必要な成犬が多い保護犬を家族に迎えるには、やはり覚悟は必要だと思います」。心強かったのは、保護団体からのバックアップだったそうです。「接し方や躾のコツをメールで相談する度に、丁寧なお返事をいただきました。今回の譲渡会は、イベントに慣れた社員の方々がいろんな場所でサポートされていたせいか、段取りがよかった。トワの頃に比べると、保護活動が成熟してきていると感じますね」

 今では、エルモ君は家族にとってかけがえのない存在に。「同じ空間にいてくれるだけで癒やされる。もう、エルモがいない暮らしは考えられません」

元気いっぱいのエルモ君。 「お座り」と「待て」は、ほぼできるようになりました。

保護犬・保護猫の存在を知ってほしい

 俳優の坂上忍さんは昨年、動物保護ハウス「さかがみ家」を立ち上げました。保護活動に対する思いを伺いました。

動物保護ハウス「さかがみ家」を立ち上げた坂上忍さん

 動物の生体販売禁止という世界的な流れの中、日本は動物愛護に関してかなり遅れています。でも、みんなの意識が変わってきているのも確か。そんな今だからこそ、僕は「保護犬・保護猫」という存在をもっと多くの人に知ってほしい。そして動物を家族に迎えたい人にとっての明確な選択肢になれば、と考えています。

 僕自身、いろんな事情で保護された犬や猫達と暮らしています。千葉では動物保護ハウス「さかがみ家」も運営しており、昨年の「パナソニック保護犬猫譲渡会」には、保護団体の一つとして参加しました。大勢来場されていましたが、初めて譲渡会に参加したような方が多かったように感じました。誰もが知る企業の主催ということで参加しやすかったのでしょう。活動の輪を広げていくには、企業や行政など、いろんな人達との連携が大事だと思いました。

「気楽な気持ちで譲渡会へ」と坂上さん

 譲渡会で大切なのは、やっぱり縁でしょうね。ビビッとくる子がいたら、ぜひ親御さんになってもらえたらありがたい。ただし、当たり前のことですが、保護犬や保護猫にもいろんな子がいます。その子の年齢や特性、癖に合った家庭とのマッチングを、保護団体である僕達は何よりも大事に考えています。出会いを幸せなものにするには、お互いの情報を事前にオープンにすることが大前提。もし気になる子がいたら、その子を預かっている保護団体さんと、とにかくよく話してみてください。

 家族に迎える以外にも、その子達の飼育を応援する方法はあります。犬や猫の保護活動に少しでも興味があるのであれば、ぜひ気楽な気持ちで譲渡会に足を運んでもらえたらと思います。

◆Panasonic Pets https://panasonic.jp/pet/

◆4月29日(土)~30日(日)開催の「パナソニック保護犬猫譲渡会2023」の詳細はこちら

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