スコティッシュフォールドの繁殖「規制の適用のあり方検討」 参院特別委で環境省答弁

ペットショップで販売されるスコティッシュフォールド

 環境省の松本啓朗・大臣官房審議官は11日、参院消費者問題特別委員会で、スコティッシュフォールドの繁殖について「規制の適用のあり方を検討する」と述べ、今後、専門家や動物愛護団体、ペット関連の業界団体などから知見を集めていくことを明らかにした。福島瑞穂氏(社民)の質問に答えた。

 スコティッシュフォールドを巡っては、猫種名の由来であり人気の理由にもなっている「折れ(fold)耳」が、優性遺伝する骨軟骨異形成症の症状の一つであることが問題視されている。この病気は四肢の関節が変形するなどし、痛みが生じると考えられる状態になることから、動物の遺伝性疾患に詳しい専門家らが、折れ耳のスコティッシュフォールドが広く繁殖・販売されていることに疑義を呈していた。

 昨年6月から施行されている「飼養管理基準省令」でも「遺伝性疾患等の問題を生じさせるおそれのある組合せによって繁殖をさせないこと」と定められていることなどから、福島氏は「(折れ耳については)繁殖を避けることを検討すべきだ」などと質問した。

 松本氏は、スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症は遺伝性疾患であるという報告を把握しているとしたうえで、「基準(省令)に反することは動物愛護、動物福祉の観点から考えて望ましくない。折れ耳のスコティッシュフォールドの繁殖規制の適用のあり方について獣医師関係団体、動物愛護関係団体、ペット業界団体などの知見と意見をよく聞きながら、検討していく」という考えを示した。

太田匡彦
1976年東京都生まれ。98年、東京大学文学部卒。読売新聞東京本社を経て2001年、朝日新聞社入社。経済部記者として流通業界などの取材を担当した後、AERA編集部在籍中の08年に犬の殺処分問題の取材を始めた。15年、朝日新聞のペット面「ペットとともに」(朝刊に毎月掲載)およびペット情報発信サイト「sippo」の立ち上げに携わった。著書に『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』『「奴隷」になった犬、そして猫』(いずれも朝日新聞出版)などがある。

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