いざというときに愛犬を救う救急対応【1月18日】獣医師によるオンラインライブ

まなびばsippoで講義する中村篤史先生

 犬の救急対応をテーマにした「まなびばsippo」のオンラインライブが1月18日、開催されます。参加者の質問に「TRVA夜間救急動物医療センター」の中村篤史先生が答えます。中村先生は10年以上にわたって動物の救急医療に携わり、多くの犬猫を救ってきました。その活躍を昨年放送されたドキュメンタリー番組「情熱大陸」(毎日放送)で目にした方も多いのではないでしょうか。

 誤飲・誤食や中毒、けいれん発作など、愛犬の命を危うくする事態は突然起こります。いざというときに愛犬を速やかに救えるように、飼い主さんに学んでほしいことを、まなびばsippoで中村先生が講義しています。より詳しく知りたい方は、「愛犬の様子がおかしい!救急医がこれだけは伝えたい症状と対処法」をご覧ください。

中村篤史先生(なかむら・あつし)
TRVA夜間救急動物医療センター 院長
2006年北里大学獣医学部獣医学科卒業後、東京大学附属動物医療センターなどで研修を経て、2011年にTRVA夜間救急動物医療センターの開院に伴い院長に就任。日本獣医救急集中治療学会理事長。動物の救急医療の周知のため、全国で講演を行っている。

誤飲・誤食・けいれん発作の救急対応の大切さ

 チョコレートは犬が中毒を起こす有害な食べ物としてよく知られているのに、最も誤飲・誤食しやすい食べ物です。中村先生も定期的に診ている事故の一つ。実は飼い主さんの誤った対応によっては重篤な症状を招いてしまうこともあります。

まなびばsippoで講義する中村篤史先生

「誤食したものを吐かせるために食塩を飲ませるのは避けてください。この救急対応はむしろ危険なことが多いからです。少量のチョコレートを誤食した犬に飼い主さんが食塩を与えた事例では、チョコレートが中毒量ではなかったにもかかわらず、食塩を過剰に摂取したことによるけいれん発作で、逆に重篤な状態になったケースもあると聞きました」

 中村先生は、誤食や中毒に対する正しい知識を啓発する重要性を思い知ったそうです。思いがけない事故のときこそ落ち着いて対処できるように、犬の救急対応について知っておきましょう。

まなびばsippoで飼い主に学んでほしいこと

 中村先生の「愛犬の様子がおかしい!救急医がこれだけは伝えたい症状と対処法」では、犬の救急対応について解説しています。愛犬と暮らしていると、つい楽しいことばかりに目がいきがち。しかし「うちの犬は大丈夫」と過信は禁物です。

飼い主が犬の体調の変化に気づいてあげる必要があります

「動物が健康な状態だと、なかなか病気のことを学ぶ気にはなれない気持ちもよくわかります。ただ、彼らは年に4歳以上のスピードで年齢を重ねます。さらに言葉がしゃべれないこともあり、飼い主であるみなさんが体調の変化に気づいてあげないといけません。動物たちとのコミュニケーションを深めるために、ぜひ『まなびばsippo』をご活用いただければと思います」

救急医療の獣医師として飼い主に伝えたいこと

 中村先生が院長を務めるTRVA夜間救急動物医療センターは、夜8時から診察が始まり、朝5時まで続きます。

 患者である動物は容体が急変した重篤な状態で来院するうえ、多くが中村先生にとって初診だからこそ、動物の状態を把握することが重要だと感じています。救命の手がかりとなるのは飼い主さんから得られる愛犬の情報です。

「飼い主さんから得られる情報が救命の手がかりになります」と話す中村篤史先生

「動物は『苦しい』『痛い』『つらい』と言葉で訴えることができません。そのため、こちらから異常に気づいてあげる必要があります。何を食べてはいけないのか、どうなると危険なのか、『飼い主さんが一緒に学ぶこと=動物を守ること』につながると思います」

 まなびばsippoのオンラインライブは、いざというときの救急対応をはじめ、愛犬に関する気になることを中村先生に相談できる機会です。みなさまのご参加をお待ちしています。

〈こんな飼い主にオススメ〉

  • 愛犬のために救急対応を知っておきたい
  • 今までに誤飲・誤食をしたことがある
  • けいれん発作を起こしたことがある

オンラインライブは、「まなびばsippo」のいぬクラス会員になるとご参加いただけます。クレジットカードで決済すると、14日間無料でご利用できますので、ぜひこの機会にご登録ください。

開催日時

2022年1月18日(火)午後8時

講師

中村篤史先生(TRVA夜間救急動物医療センター院長)

テーマ

犬の救急対応を学ぶ
誤飲、誤食、中毒、けいれん発作など。

会場

オンラインでご参加いただけます。

事前質問

事前の質問は、こちらで受け付けています。ライブ当日にもチャットで質問できます。

犬の「応急手当て」についてもっと学ぶ

中村先生が詳しく解説しています。サンプル動画もありますのでこちらからご覧ください。

【コース】愛犬の様子がおかしい!救急医がこれだけは伝えたい症状と対処法(担当:中村篤史先生先生)

  1. 犬に危険!最も多いチョコ・タマネギ 症状と対応
  2. 危険度★3以上!犬が誤食しやすい5つの代表例
  3. 犬が突然けいれん!飼い主ができる応急手当て
金子志緒
ライター・編集者。レコード会社と出版社勤務を経てフリーランスになり、動物に関する記事、雑誌、書籍の制作を手がける。愛玩動物飼養管理士1級、防災士、いけばな草月流師範。甲斐犬のサウザーと暮らす。www.shimashimaoffice.work

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