食事に気を使う、看取りが心配 シニアの犬・猫と暮らす飼い主さんのアンケート結果

 sippoで1月22日~2月1日の期間に実施した「シニアの犬・猫と暮らしている飼い主さんのアンケート」では、247名と多くの方にご回答いただきました。ありがとうございました。

 こちらでアンケート結果を紹介していきます。

シニアの犬と暮らす方、シニアの猫と暮らす方 ほぼ同数

 一緒に暮らしているのはシニアの犬か、シニアの猫かどちらですか?と尋ねたところ、シニア犬を飼っている人とシニア猫を飼っている人の数はほぼ同数でした。

 また、犬と暮らしているという飼い主さんのうち、犬のサイズは小型犬83名、中型犬33名、大型犬16名(回答者数:131名)と、小型犬と暮らしている方が多数でした。

一緒に暮らしているのはシニアの犬?シニア猫? 回答はほぼ同数(回答数:247名)

一緒に暮らすシニア犬・シニア猫は 1匹が6割以上

シニア犬・シニア猫の数を尋ねたところ、1匹と答えた人が6割以上でした。

一緒に暮らしているのは1匹が半数以上(回答数:247名)

シニア犬・シニア猫の半数以上は持病あり

 一緒に暮らしているシニア犬・シニア猫に持病があるかどうか聞いたところ、半数以上に持病がありました。持病があるという回答のうち、犬でもっとも多いのは心臓病(心臓弁膜症や僧帽弁閉鎖不全症など)、つづいて腎臓病、ヘルニア、てんかん、白内障、がんなどでした。

 猫の持病として多い回答は腎臓病(腎不全、腎機能低下含む)、つづいて甲状腺機能亢進症、鼻炎、肥大型心筋症、膵炎、糖尿病などでした。

一緒に暮らすシニア犬・シニア猫に持病があると答えた人は、247人中140人

一緒に暮らすシニア犬・シニア猫 介護はほぼ必要ない

 一緒に暮らすシニア犬・シニア猫の介護の度合いについて、247名中218名は、介護はほぼ必要ないと回答しました。

・軽度(排泄が困難、排せつのコントロールが利かなくなり、おむつが必要) 18名
・中度(認知症を発症し、夜鳴きや徘徊があり目が離せない。何とか立てるがご飯は補助が必要)6名
重度(寝たきりの状態)5名
・ほぼ必要ない 218名

愛犬・愛猫がシニアになり 食事に気を使うようになった

 愛犬・愛猫がシニアになり困っていること、大変だと思うことはどんなことですか? という問いには、「食事に気を使う」+「看取りが心配」のように、多くの方が複数を選択されていました。なかでも半数以上の方が「食事に気を使う」を選択していました。

愛犬・愛猫がシニアになり、回答者の半数以上が「食事に気を使う」と答えた。複数回答(回答数:247名)

 愛犬・愛猫がシニアになり困っていることで、「その他」として次のような回答が寄せられました。

<犬>
・飼い主が入院したとき、犬のお世話ができなくなるかもしれない。
・老犬になり我慢がきかなくなり、噛むようになった。本格的に介護が必要になった時に必要な事ができるか心配。
・ミニュチュアダックスが3匹おり、1匹では散歩に行きたがらないので、同時につれて歩くと歩調が合わない。途中抱き上げて歩くのは結構大変。
・寝てばかりなので、筋肉が落ちてしまうのが心配。散歩の距離も少なくなりました。

<猫>
・室温と湿度の管理。
・猫が薬を飲まない、飲ませても吐き出す、療法食も食べない。
・猫エイズ陽性なので発症しないか心配です。
・毎日の自宅での点滴と薬の投与、コロナ禍での薬の入手や通院が苦労。
・むだ鳴きが人間のストレスになってしまう。

シニア期に新たに採り入れて良かったグッズ・方法

 実際にみなさんが使われている「シニア期に新たに採り入れて良かったグッズや方法」では、さまざまな回答をお寄せいただきました。

 いくつかピックアップしてご紹介します。

<犬>
 寒さ対策として、洋服、湯たんぽ、ホットカーペット、ベッドを増やした、蓄熱機能がある着る毛布、腹巻き、深夜の暖房を継続した、電気毛布、人用の目元マスク「あずきのチカラ」で体を温めるなどという回答がありました。

 健康面の管理として、認知症予防のサプリメント(アンチノール、ペットヘルスARA+DHAなど)、野菜やササミなどのスープを作り置きしてごはんと一緒に食べさせてる、今は欲しがる物をあげてます、鍼灸、お灸、東洋医学を採り入れている、など。

 日常使うグッズは、靴(毛が薄くなったため、歩きやすくするために)、ペット用カート、ハーネス、歩行補助ベルト、介護ベルト、エリザベスカラー、流動食や水分補給のためのシリンジ、滑り止め用マットやタイル、食器の高さを上げる、水皿を引っくり返すので重い陶器にした、徘徊用に子ども用のビニールプール、六角形のサークル、角にクッションを置く、トイレシートを何カ所も置く、おむつ、高反発のベッド、ecoマット、ムートン、低反発カドラー、100均のクッションをたくさん買い床ずれ防止用に使う、人間用の高反発マットを使うなど。

 ほかに、ペットカメラを付けて外出先でも様子を見られるようにしている、ペットシッターさんに様子を見てもらう、トリミングサロンを近くに変えたなど。

 寝たきりでも天気のいい日は外に出して日光浴や外気に触れさせて、五感を刺激するようにしている、足腰を鍛えるために布団の上で歩かせたり後向きに歩かせる運動をしている、散歩前に関節マッサージをかかさない、という回答もありました。

<猫>
 寒さ対策として、洋服を着せる、ホットカーペット、テント型のベッド、ヒーター、湯たんぽ、猫用かまくら、小さな毛布、パネルヒーター、使い捨てカイロ、猫用こたつ、電気毛布、ネックウォーマーなどを使っているという回答がありました。

 健康面の管理では、尿糖試験紙、ペットシーツ、システムトイレ、サプリメント(マイトマックス、乳酸菌など)、カロリーの高い流動食の常備、免疫強化の漢方薬、段差の低い爪研ぎ、レンタル酸素室、ペットに使える血圧計、加湿器を採り入れているなど。

 また、マッサージをしているという回答が多数ありました。

 ほかには、おむつ、フィルター付きの浄水器、猫専用の皿を複数用意、器を乗せる台、冷蔵庫の真空機能(開封後のフードが長持ち)、食事を潰して食べさせるためにマジックブレード、キッチンスケール(食事のカロリー計算&便の重さ)、光で起こす目覚まし時計、日中に人がいないときや夜寝るときに入ってもらうゲージ、段が低めの安定したキャットタワー、踏み台、フェリウェイのスプレーなど。

 たくさんのご回答ありがとうございました。

 今後のsippoの記事では回答内容をもとに、みなさんが気になるテーマをとりあげていきます。

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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