数値規制は「国際的な動物福祉にかなうものに」 浅田さんら集会

オンライン集会で話す俳優の浅田美代子さん(左)とジャーナリストの山路徹さん(山路さんのYouTubeチャンネルから)

 犬や猫の繁殖業者やペットショップに対する数値規制を国際的な動物福祉にかなうものにすることを求めて、俳優の浅田美代子さんらが12日、オンライン集会を開催した。東京の参議院議員会館の会議室をメイン会場にして全国とつなぐもので、その様子はYouTubeチャンネルでライブ配信された。

 「数値がきちんとしていないと救えない」

  6月1日に施行された改正動物愛護法では、繁殖業者やペットショップの飼育施設の広さや従業員1人あたりの上限飼育数などを、環境省令で具体的な数値を示して規制することが決まっている。規制の具体的な内容は、環境省の検討会がこれから決定する。

  オンライン集会で浅田さんは、自身が取材したという業者の様子をVTRで紹介。積み重ねられたケージの中に犬がいる様子や、被毛のあちこちに便が固まりになってついている犬の姿などを伝えた。「(基準となる)数値がきちっとしていないと、救うことが出来ない」と指摘した。

オンライン集会で話す浅田美代子さん(山路さんのYouTubeチャンネルから)

動物の立場から考える

 獣医師の入交眞巳さんは、動物の福祉を守るために必要な国際的基準である5つの自由に基づいた、飼養管理基準のあり方について解説。動物福祉とは、「動物がどう思うのか、動物の立場から考える方向性」だと述べた。「大切なのは数値基準をいれてそれで終わりではなく、その動物を考えて飼育管理しているかを、私たちは科学の目を持ってみていく必要がある」と語った。

 sippoでコラムを執筆中の細川敦史弁護士も登壇した。数値規制がもたらすよい効果として、1劣悪な環境にいる犬や猫が救われること、2(業者を指導する)自治体職員の負担が軽くなること、3劣悪な環境で育てられた犬や猫だと、消費者が購入後に問題行動を起こす可能性があるため、環境が整えられれば購入トラブルが減る、の3つをあげた。

 さらに、問題がある業者が淘汰され、業界の適正化が図られること、繁殖や販売業者の従業員が1人で100匹を管理しなくてはいけないこともあるため、規制があることでこうした従業員の心身の負担が軽くなる、というメリットもあげた。

 ペットに関する取材を続けている朝日新聞の太田匡彦記者は、今後のスケジュールについて説明。素案を示す検討会が、6月下旬以降に開かれる見通しを示し、「役所がいったん数字を表にだすと、なかなかこれはひっくり返らない。(素案が示される前のいま)愛護団体の声、議員の声、犬や猫を愛する飼い主さんの声を、しっかり環境省に伝えていくことをしたほうがよい」と述べた。

 オンライン集会の動画は、ジャーナリストの山路徹さんのYouTubeチャンネルで見ることができる。

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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