猫の島の「ねこ図鑑」第2弾 収益の一部は猫たちの飼育費に

 大分県佐伯市沖の深島で暮らす72匹の猫たちを紹介する「深島ねこ図鑑」が完成した。市観光協会が昨年発行したものに続く第2弾で、自然の中で猫たちが見せる豊かな表情をとらえた写真を多数掲載。1千部を販売し、収益の一部を基金に積み立て、猫のえさ代や病気の際の治療費に充てる。

 深島は同市の蒲江港から約9キロ南に浮かぶ。周囲約4キロで、高齢者を中心に9世帯15人と名前の付いた96匹の猫が暮らしている。最近では「猫の島」として知られるようになり、猫とのふれ合いや癒やしを求めて訪れる人も増えている。

 一方で課題となっていたのが、島民が自腹で捻出していたえさ代や治療費の負担だった。そこで市観光協会は、住民らの地域課題への取り組みを支援する「深島ぷろじぇくと」の一環として昨年、初めて図鑑を製作。売り上げの一部で「深島ねこ基金」を創設した。

 また、住民らは公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県)やボランティアなどの協力を得て、昨年11月と今年3月に全ての猫の避妊と去勢手術を実施。その印として左右いずれかの耳の先には桜の花びらのような形のカットが入り、「さくらねこ」と呼ばれている。

 図鑑で紹介している猫たちは、第1弾から一定数が入れ替わっている。「ロッキー うみの子。長毛キジ白。短足」「カサゴ キジ。人と適度な距離感を保つ。触られるのは苦手」「さび 色のうすいさび」「ネネ 長毛黒。ネネもボス? メスにはモテない」などと、今回も写真にそれぞれのプロフィルが添えられている。

 また、島の歩き方や伝統のみそ作り、島へのアクセスなども紹介。「島暮らし」については、移住してきて食堂や宿泊所などを営む安部達也さん(40)とあづみさん(31)夫婦が登場して話す。

第2弾が発行された「深島ねこ図鑑」
第2弾が発行された「深島ねこ図鑑」

 図鑑の編集を担当した市観光協会の藤原容子さんは「猫好きでも、じゃなくても多くの人に手に取ってもらいたい1冊。島の風景や島で暮らす猫、こんな島があるんだと知ってもらうきっかけにしてほしい」と話している。

 A5サイズで72ページ。1600円(税別)。市観光案内所や市城下町観光交流館、市観光協会、深島食堂、道の駅かまえなどで販売している。問い合わせは市観光案内所(0972233400)へ。
(佐藤幸徳)

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