愛犬と散歩して地域パトロール 行方不明の高齢者発見にも貢献

街なかをパトロールするメンバー
街なかをパトロールするメンバー

 愛犬と散歩をしながら地域パトロールに貢献する大分県国東市の「くにさき見守り隊『わんわんパトロール』」が、発足から丸1年を迎え、今月11日に同市内で記念集会を開いた。愛犬家と飼い犬の11ペアで始めたメンバーは、この1年で約30ペアまで増加。行方不明となった高齢者を見つけるなどの事例もあったという。

 道に迷っている人がいたり、いつも見かけない人がいたり……。毎日の愛犬との散歩でも、小さな変化や異変に気づくことがある。「それを地域パトロールに生かせないか」と、主に認知症高齢者の安全確保への貢献を目的に、見守り隊は結成された。

久しぶりに集まったわんわんパトロールのメンバーと愛犬たち
久しぶりに集まったわんわんパトロールのメンバーと愛犬たち

人口減少の一方で進む高齢化

 市地域包括支援センターによると、認知症は誰にでも起こりうる脳の病気で、市内では高齢者の5人に1人が認知症と推計されている。市の人口は2008年をピークに減少。一方で高齢化率は高まり、16年には4割を超えた。地域の安全を守るには、認知症についての知識は欠かせない。

 メンバーになると、「認知症サポーター養成講座」を受講。ジョギングや犬の散歩をしながらの見守り活動の大切さや、認知症高齢者を見つけた場合の対応方法などについて学ぶ。見守り隊は昨年2月、自主防犯パトロール隊として国東署に登録。飼い主はオレンジリング、愛犬はオリジナルリボンを付けている。

くにさきわんわんパトロールの結成1周年の集会に集まったメンバーと愛犬
くにさきわんわんパトロールの結成1周年の集会に集まったメンバーと愛犬

「犬と一緒なら声をかけやすい」と評判

 記念集会には、ラブラドルレトリバーやシバイヌ、トイプードル、コーギー、シェパードなどの愛犬を連れたメンバー約20人が参加。それぞれの体験談を語ったり、市や国東署担当者の話を聞いたりした。

 一人暮らしの高齢者の見守りを頼まれたメンバーは、散歩をしているだけで「遠目からでもありがたい」と感謝されたという。「犬と一緒なら声をかけやすい」と評判になったり、逆にメンバーも地域に関心を持つようになったりする効果も出ているという。

 また、4月に開催される「くにさきチャリティードッグフェスタ」に参加し、海岸でウミガメの産卵を守るパトロールや犬のアロマ教室などを行って、親睦を深めたいといった提案もあった。

 社会福祉士で認知症地域支援推進員を務める見守り隊事務局長の清原寿美子さんは「認知症の高齢者への正しい接し方など、ちょっとした知識とチーム力をプラスするだけで、毎日の愛犬との散歩が無理なく安全な地域づくりにつながるのがいい」と活動への理解を呼びかけている。
(加藤勝利)

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