ペットホテルが収容猫との出会いの場に 福岡市、新制度を開始

新たな飼い主を待つ「ぽと」
新たな飼い主を待つ「ぽと」

 市の施設以外の出会いの場を増やし殺処分をなくそうと、福岡県福岡市は20日から、収容した猫をペットホテルなどに預けて新たな飼い主を探す制度を始める。市によると、昨年度は感染症などのケースをのぞいても50頭を殺処分したという。

 猫を預ける「譲渡サポート店」は、市内の第1種動物取扱業者を対象に、まず6施設を認定。殺処分になる猫を引き取ってきたボランティア団体のほか、街中のペットサロンやホテルで、譲渡先が見つかるまではえさや病気の治療は市側が面倒をみる。

 制度の開始を前に、カフェや宿泊施設に併設された保護施設「福ねこハウス@ねこ蔵」(福岡市博多区)には、5カ月の「ぽと」がやってきた。市の担当者は「わざわざ市のセンターまで猫などを見に来る人は少なく偏見も強い。街中で出会う機会を増やしたい」。飼い主になるには、屋内で飼うなどの原則を守れるかといった審査がある。
(福井悠介)

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