元保護猫の館長見習い「クロ」 重病乗り越え、現在修行中
漆黒の体と金色の目をした雄ネコ「クロ」が、トンボや魚の展示施設「四万十川学遊館」(高知県四万十市)で、見習い館長としてがんばっている。
クロは2017年6月上旬、同市内の市道で保護された。ふらついて車にはねられそうだった。両目が目やにでふさがっていた。獣医師に診てもらうと、重い眼病だとわかった。衰弱もしていた。
同館は、餌や治療費の募金を呼びかけ、世話をすることにした。カンパは東京や九州からも集まった。今ではすっかり元気になった。黒い毛が輝き、子どもや女性に人気だ。
現在は、「ネコ館長」を目指している。事務所の警備や閉館後の館内のパトロールが仕事だ。世話をしている同館スタッフの野村彩恵さん(34)らは「成長したクロの姿を多くの人に見てもらおう」と写真展を企画した。今月27日から約1カ月間の予定だ。
子猫のころのかわいいクロの様子や「館長見習い」としての仕事ぶり、高所に登ってイタズラする表情などを48点のカラー写真パネル(A3)で紹介する。クロのネコ館長就任の可能性について、野村さんは「まだ先ですね」と話す。
(笠原雅俊)
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