駅猫「おさむ」、17歳の大往生 300人が別れを惜しむ
ひたちなか海浜鉄道の那珂湊駅で駅猫として親しまれた黒猫「おさむ」が6月に亡くなった。「お別れの会」が6日、同駅で開催され、関係者や市民ら約300人が参列した。
同社によると、おさむは2009年7月、ふらりと駅に現れて居着くようになった。ヒット曲「黒ネコのタンゴ」の皆川おさむさんにちなんで名付けられ、ホームを「巡視」したり改札で駅員のわきに座って乗客を出迎えたり、「駅の顔」として活躍した。昨年ごろから衰えが目立つようになり6月23日早朝、駅員に見守られて息を引き取ったという。推定17歳だった。
お別れの会は駅のホームで催された。おさむの写真や絵を飾った祭壇が設けられ、参加者は黙祷(もくとう)を捧げて献花し、別れを惜しんだ。
吉田千秋社長はあいさつで「地域鉄道は客が減る一方と言われてきたが、2年前に黒字化を達成できたのはおさむの功績も大きかった。亡き後も頑張ってまいりたい」と述べた。
地域住民でつくる「おらが湊鉄道応援団」の船越知弘さん(52)は、おさむを10年にわたりカメラに収めてきた。「今でもホームの向こうから歩いてきそうで、亡くなったのが信じられない。おさむの写真は今後も供養の気持ちを込めてフェイスブックにアップしていきたい」と話した。
(谷口哲雄)
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