「ブサかわ」人気の秋田犬「わさお」の妻「つばき」が天国へ

夫婦そろって地元の駅の観光駅長・副駅長に就任したわさお(左)とつばき。奥は飼い主の故菊谷節子さん
夫婦そろって地元の駅の観光駅長・副駅長に就任したわさお(左)とつばき。奥は飼い主の故菊谷節子さん

「ブサかわ犬」(不細工でかわいい犬)として人気の秋田犬「わさお」の妻「つばき」が5日夕に死んだ。6歳だった。わさお一家が暮らす青森県鰺ケ沢町のイカ焼き店では、関係者が悲しみにくれている。

 つばきは2012年生まれの秋田犬。わさおの飼い主だった故菊谷節子さんが、自身が長期入院した際にわさおの毛が抜け落ちてしまったのを見て、「この犬は1匹にしてしまうと死んでしまう」と14年に妻として迎え入れた。16年には秋田生まれの「ちょめ」も「娘」として家族に加わり、菊谷さん亡き後もイカ焼き店の客を迎えてきた。

 わさおの活動を支援する「わさおプロジェクト」代表の工藤健さん(51)によると、夕方に散歩の準備をしようと工藤さんが小屋に入ったところ、ぐったりして息づかいが荒くなっていた。そばではわさおがほえていたといい、「つばきの異常を察知していたのかも」と工藤さん。急いで動物病院に連れて行き、酸素吸入などを試みたものの、午後5時過ぎに息を引き取ったという。

 一夜明けた6日は、悲報を知ったなじみ客らが朝から訪れ、つばきの写真が飾られた店で突然の死を悼んでいるという。工藤さんは「わさおも今朝から普段以上におとなしく、元気がない。つばきとは切っても切り離せない関係だった。私もあまりに急で受け止めきれない」と話した。

(板倉大地)

朝日新聞
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