犬猫385匹を劣悪な環境で飼育 繁殖業者の不起訴は「不当」

福井県内の繁殖業者のもとで、すし詰め状態で飼育されていた繁殖用の犬たち(日本動物福祉協会提供)
福井県内の繁殖業者のもとで、すし詰め状態で飼育されていた繁殖用の犬たち(日本動物福祉協会提供)

 福井県内の繁殖業者が犬猫約400匹をすし詰め状態で飼育していた問題で、福井検察審査会が10日付で、動物愛護法違反(虐待)容疑で捜査し、不起訴処分となっていた法人としての業者と代表者(当時)の男性について、「不起訴不当」と議決した。この業者を刑事告発した公益社団法人「日本動物福祉協会」が昨年9月、同審査会に審査を申し立てていた。

 同審査会は、2017121日から6日ごろまでの間、この業者では犬猫385匹を狭いケージに入れるなどしていたと認定。議決では、▽狭いケージに入れる▽コンクリートブロックのマス内に50匹以上の犬を過密に入れる▽餌やりの際に片手でケージ内の犬の首根っこをつかんで引っ張り出した上で別のケージやマス内に入れる――という行為について、動物愛護法が規定する虐待にあたることが「十分に考えられる」と判断した。

 また検察官が、福井県の行政獣医師の供述に依拠して「虐待に該当しない」と判断したことについて、「第三者の獣医師の意見を得たり、現場を視認した者から事情を聴いたりする等の捜査を行っておらず、検察官の捜査は不十分と言わざるをえない」とも指摘した。同審査会が指摘した「行政獣医師」について、福井県は、問題が発覚した当初に朝日新聞の取材に対して、171129日にこの獣医師が1人で4時間弱かけて約400匹の犬猫を見たが、「すべて健康な状態で、問題のある犬や猫は見受けられなかった」としていた。

 なお、働いていた飼育員の女性2人については、「刑事処分の対象とする必要まではない」と判断し、「不起訴相当」とした。

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