巨大な招き猫、広場にゴロリ 涅槃像もイメージした寝転び型

 大分県豊後大野市朝地町池田の朝倉文夫記念館で巨大なネコが寝そべっている。同市産のスギでできた「巨大寝ころび招き猫」(長さ10.4メートル、高さ3.73メートル)。彫刻家・朝倉文夫の後輩にあたる東京芸大のチームが、「第33回国民文化祭・おおいた2018」と「第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」の開催にあわせて造った。

 制作したのは東京芸大教授で彫刻家の深井隆さんが率いる同大のチーム。地元ボランティアの協力も得て8月24日から10日間かけて形づくり、9月28日に目の片方に金箔(きん・ぱく)を入れて完成させた。寄せ木造りで、シッポの先だけ豊後大野市の木「クヌギ」をあしらった。

山あいの朝倉文夫記念館に、声をかけたうえで12日夜に訪れた。曇りがちだったが、寝ころび招き猫の上に時折星空が広がった=連続した84枚を合成
山あいの朝倉文夫記念館に、声をかけたうえで12日夜に訪れた。曇りがちだったが、寝ころび招き猫の上に時折星空が広がった=連続した84枚を合成

 朝倉文夫がネコの像を多く手がけ、自身もネコ好きだったことや、多くの人に来館してもらいたいという思いから招き猫にした。倒れることがないようにと、涅槃(ねはん)像もイメージした寝ころび型になった。

 同館では11月25日まで「第14回大分アジア彫刻展」も開催中。巨大招き猫は館の円形広場で誰でも見られ、少なくとも2~3年は展示されるという。(寿柳聡)

朝日新聞
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