殺処分って何? おしえて!しっぽ情報局vol.35

 日本では、たくさんの犬や猫、他にもさまざまな動物たちがペットとして飼われ、家族として愛されています。その一方で、「殺処分」が行われている事を知っていますか?

※この記事は集英社クッキーで連載中の「路地裏しっぽ診療所」(斉藤倫・作)とsippoとのコラボ連載です。

 ペット大国を言われる日本。その飼育数は犬が約892万匹、猫が約953万匹(2017年一般社会法人ペットフード協会調べ)と言われています。

 その陰で、たくさんの犬猫が不要とされ保健所や動物愛護管理センター等に持ち込まれ、譲渡先が見つからない場合、年間約5万6千匹(2016年度環境省データ)が殺処分されています。

 2013年の動物愛護法の改正で、自治体が犬猫の取引を拒否できる様になりました。(引き取りを求める相当の事由がないと、認められる場合)

 とはいえ、まだまだ処分数は多く、実に1日に150匹もの犬猫が毎日、殺処分されていることになります。その方法の多くは、二酸化炭素注入による窒息死で、決して安楽死ではありません。(頭数が少ない場合は、一頭ずつ麻酔注射をする場合もあります)

 日本には生体販売をするペットショップもたくさんあり、その年間の流通量は約85万匹と言われています。行政で5万匹余りが殺処分されている一方で、たくさんの犬猫があらたに購入されていることになります。

 そして、約2万4千匹がその流通過程で死亡しているとの報告もされています。(朝日新聞の集計による)



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 動物が苦手な女子大生・雨野なずなは、ボロボロの放浪犬を拾ったことをきっかけに、動物病院で働くことに。そこで様々な理由で傷ついた動物たちと触れ合ったなずなは、ペットが直面する“現実”を知っていく。なずなを通し、人間と動物たちのあり方を描く作品。

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斉藤倫
愛知県出身。1981年「なんとなくあいつ」でデビュー。「17EASY」「世界はみんなボクの為」など、代表作多数。現在、集英社Cookie(奇数月26日発売)にて「路地裏しっぽ診療所」を大人気連載中!

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