山手線のデジタル広告で訴える 犬・猫の飼い主の責任

先住犬と仲良くなった保護猫
先住犬と仲良くなった保護猫

 2016年度に全国の動物愛護センターや保健所に収容された犬・猫は11万3千匹を超える。うち、犬1万匹、猫4万5千匹が殺処分された。一方、収容される犬・猫のうち、14%近くは、飼い主による持ち込みだった。「飼い主の責任」を考えてもらおうと、日本動物愛護協会は26日~4月1日、山手線の車内でデジタル広告を展開する。

「保護動物のスライドとメッセージを山手線の新型車両の『まど上チャンネル』に掲げます。1人でも多くの方の目にとまってくれれば」

 そう話すのは、公益法人日本動物愛護協会の事務局次長の廣瀬章宏さんだ。

「まど上チャンネル」とは、山手線新型車両(E235系)の座席上に三つ並べて備えられた液晶ディスプレイ(デジタル広告)のこと。スライドショーの形式で、動物たちの幸せにつながるメッセージを流すという。

 スライドショーは「15秒」。テーマは“飼い主責任”にした。ペットを飼育する上でもっとも基本的なことのはずだが、「それができていない」という。

画面は21.5インチで3面並び。向かって左が猫(保護猫や地域猫)、右が犬(主に保護犬)、中央にメッセージが順に浮かび上がる。

〈日本では1日 153頭の犬猫が殺処分されている〉

〈ペットに迎えられた動物たちの幸せは〉

〈飼い主にかかってます〉

多摩川で保護された高齢犬(今は新たな家でのんびり暮らす)
多摩川で保護された高齢犬(今は新たな家でのんびり暮らす)

 廣瀬さんは力説する。

「今までも写真展や講演などで発信してきましたが、一般の方の目にもっと触れる機会を作りたいと考え、公共の場を利用させてもらうことにしました。動物愛護センター(保健所)に収容される動物のうち、犬では4663頭(11%)、猫では11061頭(15%)が飼い主からの持ち込みです。実際の飼育放棄や遺棄はもっと多いはずです。そうした現状を、ペットを飼っている方、これから飼おうとしている方に、あらためて知ってほしい。ひとりひとりの飼い主さんの自覚が、殺処分の低減にも結びつくと思っています」

 同協会は2016年から、不妊去勢手術を助成する事業を開始。ペットショップではない選択肢を提供するため、保護犬や保護猫の譲渡会も定期的に催している。414日、15日には「JSPCA譲渡会&小さな命の写真展in アニホスメモリアルデー2018」を Pet Clinicアニホス板橋(最寄=ときわ台駅)で開催する。

藤村かおり
小説など創作活動を経て90年代からペットの取材を手がける。2011年~2017年「週刊朝日」記者。2017年から「sippo」ライター。猫歴約30年。今は19歳の黒猫イヌオと、5歳のキジ猫はっぴー(ふまたん)と暮らす。@megmilk8686

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