小学生を怪我させた猟犬 4頭の登録せず

県の担当者が猟犬を使う上での注意点や予防接種について説明した=徳島県猟友会
県の担当者が猟犬を使う上での注意点や予防接種について説明した=徳島県猟友会

 徳島県徳島市上八万町で、小学生3人が、狩猟中の猟犬にかまれて重軽傷を負った事故で、かんだ1頭を含む猟犬4頭の飼い主の男性(77)=阿南市加茂町=が、狂犬病予防法で義務づけられた市への飼い犬の登録をしていなかったことが20日、分かった。男性は阿南保健所の聞き取りに対し、年1回の接種が義務づけられている狂犬病の予防接種についても、「襲った1頭だけ打った」と説明しているという。保健所は男性に、登録と予防接種の徹底を指導した。

 県動物愛護管理センターなどによると、男性は18日午後2時ごろ、イノシシ猟のため佐那河内村の山林で猟犬4頭を放したが、2頭の行方が分からなくなったという。このうち1頭が午後3時半ごろ徳島市上八万町の住宅敷地に入り込み、この家に住む小学生の女児3人に次々とかみついた。

 県は20日、県猟友会(徳島市南仲之町4丁目)で県内の地区会長22人を集め再発防止会議を開いた。県の担当者は犬の登録や予防接種、訓練の徹底を訴えた。

(三上元)

朝日新聞
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