雪崩に巻き込まれた猟師を助けた「忠犬タマ公」
忠犬と言えば、渋谷のハチ公が有名だが、神奈川県横須賀市には忠犬タマ公がいる。
JR衣笠駅から歩いて20分ほど、衣笠山公園の中腹に銅像が立っている。昭和の初め、新潟県川内村(現・五泉市)で雪崩に巻き込まれた飼い主の猟師を、2度にわたって救い出したという雌のシバイヌだ。
その活躍は当時全国に伝えられ、横須賀市に住んでいた新潟県出身の海軍関係者が感激、1936(昭和11)年にタマ公の顕彰碑をこの公園に建てた。それが縁で横須賀市と五泉市の交流は続き、昨年春、五泉市から「交流の証し」として銅像が寄贈された。
五泉市によると、タマ公の銅像は五泉市と新潟市にもあるが、新潟県外では横須賀市が初めて。
「うれしいですね。タマ公が結んでくれた縁を大切にしたい」と鈴木一男・衣笠観光協会長(70)。協会は毎年春、タマ公の慰霊祭を衣笠山公園で開いている。今年も29日の山開きの日に予定している。
桜の名所としても知られる衣笠山公園。銅像のそばには五泉市から贈られた桜の木も植えられた。
今年は戌(いぬ)年。鈴木会長も力が入る。「大々的にやりたいですね」
(前田基行)
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