ブローしっかり、モフモフ再び! トリマー実習に参加してみた

トリマーの作業をする本田千寿さん(左)=東京都北区東田端、横関一浩撮影
トリマーの作業をする本田千寿さん(左)=東京都北区東田端、横関一浩撮影

 身近な生き物の代表のお世話を体験することに。協力をお願いしたのは、動物の美容師(トリマー)や看護師らを育成する東京都北区の中央動物専門学校。相談すると、広報担当の方が「トリマー実習に参加できますよ」。それならばと、「毛がモフモフした生き物が大好き!」と応募してくれた川崎市の会社員本田千寿(ちず)さん(32)に一緒に挑戦してもらった。


 実習室で待っていたのは、愛犬美容科の篠崎愛先生と、学校で飼っているトイ・プードルのマイナン(メス、4歳)。鮮やかなスカイブルーの耳としっぽは、学生が実習で染めたらしい。ぽつんと置かれたトリミングテーブルに凜(りん)と座る姿に、プロの雰囲気が漂う。


「時間も限られているので、家庭でもできるシャンプーとブローを体験してもらいます」と、手渡されたのは、毛束をほどくためにびっしりと針金の詰まった「スリッカーブラシ」。鋭利な金属を手に、本田さんの表情が硬くなる。

 

トリマーの道具。手前がスリッカーブラシ=東京都北区東田端、横関一浩撮影
トリマーの道具。手前がスリッカーブラシ=東京都北区東田端、横関一浩撮影

「毛束があると、シャンプーをしても汚れが落ちません。ブラッシングは念入りに」と先生。コツは腰のあたりから始めること。顔の近くからだと怖がる犬がいるらしい。また足は前後にしか動かさないように、とのこと。恐る恐るかけ始めると、すかさず「もっと思い切りよく」と、声が飛ぶ。覚悟を決めたように本田さんの手が動き始めると、マイナンが気持ちよさそうにしっぽを振り始めた。


 最後に鉄製のクシで、全身にブラシがかかったかを確認したらシャンプー。お湯の温度は人肌よりも少し温かめに。シャワーヘッドを使えるならば、皮膚に近づけて水の音がたたないようにすると安心するという。お湯がかかり、細身の体があらわになるマイナンに「お湯にぬれた毛も柔らかくて、温かくてたまらんですよ」と、本田さんの表情がとろけていく。


 犬はにおいに敏感で、皮膚も刺激に弱いので、シャンプーは犬用のものを使う。泡を流し切ったら全身を触り、「キュッ」とした感触に変わっていたらOK。ぬるぬるしていれば、洗い足りない証拠だ。顔や耳の裏側に汚れが残りやすいそうだ。


 最後は、ドライヤーとスリッカーブラシでブロー。再びマイナンの毛をフワフワにしていく。「この作業が一番大変」と先生。家庭でやる場合は2人がかりでやることが理想だという。乾かすのに時間がかかると再び毛束ができたり、毛の癖が残ったりするためだ。


 なかにはプードルならではのくせ毛を好む飼い主もいるというが、「しっかり乾かして毛束を残さない方が衛生的」。徐々にブラシの扱いに慣れてきた本田さんも「モフモフに変わる過程が楽しいです」と、ご満悦だ。


 ブローの作業が終わり、すっきりした表情のマイナン。すっかり心を奪われた記者と本田さん。「また会いに来るからね~」と、別れを惜しんで教室を後にした。


(浜田知宏)

朝日新聞
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