「忠犬ハチ公」がつなぐ市民の縁 故郷の秋田から交流ツアー
忠犬ハチ公と飼い主の上野英三郎博士(1871~1925)の銅像がある三重県津市久居駅前に2月16日、ハチ公の故郷・秋田県大館市民らのツアーが訪れた。市民らはハチ公像の足をいとおしそうになでたり、写真に収めたり。久居地区は上野博士の出身地で、今後も両市で交流を深めたいという。
ツアーは大館能代空港(北秋田市)の利用促進協議会が企画し、福原淳嗣・大館市長や市民ら28人が参加。16日午後5時ごろ像の前に到着した一行は、前葉泰幸・津市長や建立に関わった多田滋郎さん(84)らに像の由来を聞いた。大館市の安部笑美子さん(65)は「(像の)ハチ公が博士をちゃんと見ていて、絆を思い出したらじーんときた」と感慨深げに話した。
上野博士は旧東京帝国大(東京大)教授で、飼い犬のハチ公は死後も約10年間、渋谷駅(東京)で博士を待ち続けた。ハチ公像は渋谷駅前や大館市など数カ所にある。
久居駅前にも2012年に像が建立され、当時の大館市長らが訪問。15年には津商工会議所の関係者が大館市を訪れており、この日は岡本直之会頭も駆けつけて一行を歓迎した。
上野博士の孫の一人さん(80)は「東北で地震があると大館はどうなんだろうと心配になる。(両市が)自然に親しい間柄になってきた」と話し、ハチ公と博士の絵を参加者らに贈った。大館市の福原市長は「今年は戌(いぬ)年。津、大館、渋谷の縁をさらにつないでアピールしていきたい」と意気込んでいた。
(高木文子)
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