「ねこうさん」「ねこうもん」って何? 創造力を鍛える絵本
「ねこ」という言葉から始まる「ねことば」を、猫のイラスト付きの辞典形式で紹介した絵本「ねことばじてん」(主婦の友社)が発売された。
(末尾に写真特集があります)
絵本には、「ねこたつ」(ねこ+こたつ)、「ねこうげき」(ねこ+攻撃)、「ねこんじょう」(ねこ+根性)、「ねこうさん」(ねこ+降参)など、264点の「ねことば」が紹介され、それを表すかわいい猫のイラストが描いてあるが、言葉の意味は書かれていない。
子どもたちは、絵本の「ねことば」を唱えながら、イラストを見つめることで、その言葉が何を意味しているのか答えを探し、言葉あそびの面白さを学ぶことができるというわけだ。
巻末の「ねことばドリル」では、イラストを見て、どんな「ねことば」が当てはまるのか、22問中いくつ解けるかに挑戦することで、発想力、創造力を鍛えることもできる。
イラストは、人気絵本作家のかしわらあきおさん。家族4人+ねこ2匹と暮らしている。発行部数1万部でヒットと言われる絵本ジャンルで、「あかちゃんごおしゃべりえほん」、「あかちゃんごおしゃべりずかん」(共に主婦の友社)は、発売4カ月で累計13万部を発行した。
出版社の編集担当者は、同書についてこう話す。
「『ねことば』は大人もハマってしまいそうな言葉遊びですが、だからこそ子どもに国語力・発想力・ 創造力を伸ばしてもらいたく、定番の絵本というカタチにこだわりました。『ねことば』と、イラストだけ掲載するという潔さで、子どもたちに楽しんでもらう部分をたくさん残しました。かしわら先生は、イラストを描く上では、描き直しはせず、そのときの勢いを大切にしたそうです」
出版社には、すでに絵本を読んだ子どもたちから反応も届いているという。
「一度この絵本を読んだことがある子は、『ねことば』という単語を聞いたり、絵本の表紙を見たりすると、『“ねこま”って出てきたっけ?』などと、内容を反芻して、新たな『ねことば』の発見に挑む傾向があります。親御さんからは、『偶然開けたページを見ても楽しい。子どもと一緒になって読んでいくと次々新しいねことば、あるいは“いぬことば”なんかも発見できそう!』といった声もありました」
分かりやすくて、かわいい猫のイラストを眺めているだけでも、様々な言葉が浮かんできて、頭の体操になりそうだ。頭の中を「ねことば」でいっぱいにしてみては?
(安田有希子)
かしわらあきお 作・絵
主婦の友社
本体1200円+税
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