猫が振り込み詐欺に…犬が「ちょっと待った!」動画が人気

詐欺への注意を呼びかける動画。犯人役の鳥(左)が、お金をだまし取ろうと息子になりすまし、猫のお父さんに電話をかけている
詐欺への注意を呼びかける動画。犯人役の鳥(左)が、お金をだまし取ろうと息子になりすまし、猫のお父さんに電話をかけている

 相次ぐ詐欺被害を未然に防ごうと、福島県警が詐欺への注意を呼びかけるアニメ動画を作り、動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した。構成やセリフは、生活環境課の若手警察官が中心になって考えた。登場するキャラクターのデザインや動画の制作は、サイトへ動画を投稿して人気を集めている「ユーチューバー」に依頼した。


 アニメ動画は、オレオレ詐欺や架空請求詐欺など詐欺の手口に応じて5種類作った。オオカミやウサギなどの動物キャラクターが、犯人と被害者とのやりとりを再現。それぞれの手口から、被害にあわないためにはどうすべきかをアドバイスする。


 オレオレ詐欺の動画では、犯人役の鳥が「俺だけど。この前の健康診断で猫舌になっちゃったみたいで。手術代で200万が必要なんだ」と、息子を装って電話。だまされた猫のお父さんがお金を振り込もうとすると、「ちょっと待ったー。それは詐欺です」と、犬の「ダメポチくん」が登場する。

 


「携帯番号が変わったと言われた場合、登録されている番号にかけてみよう」「犯人は不安をあおってきます。おかしいと思ったら、警察や家族に相談」。ダメポチくんが詐欺を見分けるポイントを解説する。


 県警によると、県内のなりすまし詐欺被害の件数は減少傾向にある。だが、種類別にみると、アダルトサイトの利用料金などの名目でお金を振り込ませる架空請求詐欺の被害件数は増えている。また、新たな手口も出てきている。「より多くの人に見てもらい、詐欺への注意を周りに呼びかけてほしい」(生活環境課の担当者)とアニメ動画の制作を考えたという。


 アニメ動画は昨年12月に公開。再生回数の目標を5本合計で1万回としていたが、5日現在ですでに2万回を超えた。県警のホームページ(http://www.police.pref.fukushima.jp/)から見ることができる。

朝日新聞
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