「責任持って飼って」 猫市長のジュリアーノ、学校に登場
滋賀県湖南市がインターネット上に設けた仮想都市「こにゃん市」のジュリアーノ市長(雄猫、3歳)が12日、市立下田小学校を訪れ、動物愛護を学習した児童の発表に聴き入った。
(末尾に写真特集があります)
こにゃん市は、湖南市観光協会が2011年に立ち上げた仮想都市。毎年インターネット上で「市長選」を実施して市長を選び、今のジュリアーノ市長は7代目。市政初の再選を果たした人気者でもある。イベントを通じて湖南市のPRと動物愛護の啓発をしている。
下田小は総合学習の一環で、3年生が動物愛護について学んでいる。11月には市内の県動物保護管理センターを見学。この日は45人の児童が8班に分かれて、ジュリアーノ市長らに学習の成果を披露した。
児童たちは、センターなどに保護されたイヌやネコが16年度1171匹いたことを紹介し、「本当に世話できるか考えて、責任を持って飼うことが大切」「動物に優しくして、うれしがるように育てたいと思った」などと感想を述べた。
ジュリアーノ市長も3年前、道ばたで倒れていたところを同小の児童に助けてもらった経緯がある。その後近くに住む豊永勝弘さん(71)、町子さん(67)夫妻に引き取られ、飼われている。そんなジュリアーノ市長は発表を聴きながら、時折「ニャー」と相づちともとれる声をあげていた。
秘書兼通訳の勝弘さんは、ペットが捨てられることについて「もし自分が同じ立場になったら、こんなに悲しいことはない。なくすにはどうしたらいいかを考えることが大事」とジュリアーノ市長に代わって伝えた。木田滉紘(あきひろ)君(9)は「動物の命をもっと大切にしていきたい」と話した。
(仲大道)
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