得意技を生かして、めざせ敏ワン警察犬! 訓練成果を披露
来年度の嘱託警察犬の候補となる犬たちの審査会が31日、金沢市金石北4丁目のかないわ海浜広場で開かれた。民間の人たちが指導する30頭が参加し、合格をめざして日ごろの訓練の成果を披露した。
審査科目は、人のにおいがついた布の中から犯人の臭気を探す「臭気選別」、犯人の通った道を遺留品を見つけながらたどる「足跡(そくせき)追求」、四つのボックスから人が入ったボックスを探す「捜索」の3科目。トイプードル「モナ」と参加した小松市の通訳、羽倉直美さん(42)は「散歩中、いつもにおいをかいでばかりいるので向いていると思った。モナちゃんも成果を出せてうれしそう」。白山市のトリマーで訓練士の佐々木亜紀さん(47)は「犬種も増え、小型犬でも持って生まれた素質で挑戦できるようになれば」と話した。
石川県警によると、県内で嘱託警察犬で活動するのは20頭。県警鑑識課の四ツ井清司次席は「犬の嗅覚(きゅうかく)は人間の1億倍とも言われている。人間で探しきれない場合も早期に見つけてくれ、頼りにしている」。
(浅沼愛)
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