家族だって難しい　「夜廻り猫」

　作者の深谷かほるさんは、子どもに過干渉だったり価値観を押しつけたりといった「毒親」についての新聞記事を読んで、この漫画を描きました。「『家族はうまくいって当たり前』みたいな思いに苦しめられる人に、『私は難しいと思います』と伝えたくて」

　深谷さんもシングルマザーとして息子を育ててきました。「結婚、子育て、すべてに落第したような気持ち」と振り返りますが、それでも「うまくいかなくても報われなくても、誰かを愛したということを心の中で大切にしたいと思います」。