人なつこい猫に出会える 見どころ満載のパロス島
ヤーサス!
8回目の今回は島めぐりシリーズ第2弾、パロス島の紹介です。
(末尾に写真特集があります)
パロスはミコノス島が有名になり、常に人に溢れるようになってから「同じテイストを持ちながら、より静かでお手頃価格に楽しめる島」として近年人気が出てきた島です。急激に観光地化したことがあってか、お店やホテルのスタッフのホスピタリティは老舗の島に比べてやや冷たい印象を受けますが、一方現代的で便利だと思う点も多々。船着き場の目の前にほぼ24時間営業のパン屋さんがあったり、荷物預かりのサービスを有料でしてくれるお店がいくつもあったり。オススメは船のつく港町パリキアのホラ(旧市街)と、少し足を延ばしてバスで向かう街と島です。
まずは港町パリキア。
ここは、ほぼ直線の長い距離のホラ(旧市街)がショッピングストリートになっている町です。いろいろな種類のお店が混在しており、「買い物に疲れたなぁ…あ! 目の前のこのカフェでコーヒー飲もう」といったノープランな楽しみ方が出来ます。
お買い物にオススメなお店は旧市街のメインストリート沿いにある「ゴルゴナ(Gorgona)」。陶芸家ミハリスさんのお店で、ギリシャでよく見る動植物・魚などの柄の陶器をご本人とお話しながら選べます。
この街にはこのお店に限らず猫やタコ・魚の柄のグッズが多く、一緒に訪れた友人がタコグッズにハマって収集していました(笑)個性的で洗練されたデザインのものを選びたい時には、この街はオススメです。
2つめのオススメスポット、ナウサは港からバスで25分ほどの海沿いの街です。メインの海岸沿いはバーが沢山あるので、夜はハシゴして楽しめるし、街にはおしゃれな雑貨屋さんがあふれています。ここの海でとったタコを屋外で干していたり、漁師さんが網の手入れをしたりしている「いかにもギリシャの島!」という光景も間近に見られます。
裏メニュー的オススメは、朝の街歩き。夜とは打って変わって静かで、カモや猫がお散歩したりくつろいだりしています。9時にもなれば適度にお店は開くので、空いている状態で楽しめます。ここでは観光客がたくさんエサを与えるのか、でっぷりとした猫たちに会えます。
ナウサの街での猫エピソードをひとつ。
島では店番をするわんにゃんにたくさん会えますが、ある雑貨と服のお店に子猫が入って行きました。この光景は初めて…しかも3匹ほどいて、店内でじゃれあっています。
お店の方に子猫たちについて質問したところ、「私が飼っているんじゃないのよ。ここら辺のお店の人みんなでお世話しているの。ほら、あの子がおかあさん。野良猫が多いからこうやって募金して、ワクチン打ったりエサを買ったりしているの」と店頭の募金箱を見せてくださいました。ギリシャ語・英語2か国語表記です。
特定の誰かに飼われていないにしても首輪がついて、店内には彼女らのおもちゃやクッションがあって、地域に愛されているのを感じました。
お次はレフケス、パリキアの港のバスターミナルから20分ほどの村、大理石の産地です。日本のガイドブックでは地名が載っているかいないかの村だけど、とても見る価値あり! こういう伝統的な村こそ見て欲しいと思います。「ビザンティンの道」と標識のついた道がたくさん残っており、アーチ形のいかにもビザンティンの建築様式らしいアーチの跡とギリシャのホラらしい白さの混ざり合った道や建物が見られます。
そしてパリキアに比べ、人が少なく道が狭い、つまり涼しい影が沢山ある分、猫が多め! ここの猫はすらっとした子が多いです。
階段のアップダウンは多めですが、たくさん歩いた後、メインスクエアでの一休みにはいやされます。カフェがいくつかあって手作りスイーツと美味しいコーヒーを味わうことができるのです。ギリシャのおばあちゃんの作ったミルクパイを堪能しながら「あ! 猫が来た! あら、カフェの店員さんと仲良しなんだね…かわいい!」…といった至福のひと時をぜひ味わってみてください。
この島の最後のオススメは、お向かいのアンティパロス島に足をのばすこと!
まずパリキアのバスターミナルから、アンティパロス島に近い港プンタまで25分ほどバスに乗り、そこからカーフェリーに乗ること10分。カーフェリーは一日中往復しているので、気軽に日帰り旅行を楽しめます。もちろん、ペットのわんこ連れで行く方も!
ここはパロス島よりも更に最近になって観光地として有名になってきた、知る人ぞ知る的な島。「いわゆるお土産物屋さん」は少なく、海グッズ屋さんとセレクトショップのようなおしゃれなお店が多いです。そして島のサイズの割にビーチがたくさん。港から少し離れたファナリビーチは透明度が高く美しかったです。第6回で書いたような、海中散歩を楽しむわんこに会うこともできました。
ナウサやパリキアには人に慣れた猫・飼い犬が多いので、風景×動物の写真を撮っていると他の観光客に「あら、その子可愛いわね、私も写真撮っちゃおう♪」と話しかけられたり、地元の方に「その子はこの場所が好きでね」と教えてもらえたり、わんにゃんから国際交流の輪が広がるのも、この島の楽しみの一つです。
それではまた。タレメ・シントマ(また会いましょう)!
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