玉電110周年、招き猫ラッピング電車が走る
東急世田谷線の前身で、渋谷と二子玉川の間を走っていた路面電車「玉川線」(玉電)の開業110周年を記念し、東急電鉄は25日から、福を招く「招き猫」をデザインしたラッピング電車の営業運転を始めた。来年3月まで運行予定。
招き猫は世田谷線宮の坂駅に近い豪徳寺が発祥の地とされる。車両には豪徳寺の協力で、奉納用の人形や絵馬と同じデザインのネコをあしらった。車内の床にネコの足跡をプリントし、つり革も招き猫をかたどるなど「ネコづくし」だ。
東急電鉄の平江良成・沿線企画課長は「110周年イベントは感謝がテーマ。可愛い電車に乗って楽しんで頂ければ。沿線活性化にも寄与できる」。豪徳寺副住職の粕川徹哉さん(54)は「長く地域の一員として愛されてきた電車。福を招き、乗車されるたくさんの方々の笑顔を見てみたい」と期待している。
(吉野太一郎)
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