呼び鈴の音や雷に反応…犬の「地震ストレス」をケアするには?

「太り過ぎ」などと飼い主にアドバイスする獣医師=南阿蘇村の下野山田仮設団地
「太り過ぎ」などと飼い主にアドバイスする獣医師=南阿蘇村の下野山田仮設団地

 応急仮設住宅で飼う犬の相談会が3日、熊本県南阿蘇村の二つの仮設団地であった。


 県の調べでは、阿蘇地区の仮設団地には104匹の犬が飼われている。震災直後に獣医師やボランティアで結成した「阿蘇犬猫支援隊」(小嶋維男隊長)によると、犬がストレスを抱え、呼び鈴の音や雷に敏感に反応してほえるなど悩みを持つ飼い主が多く、こうした相談会を開いている。


 9世帯が犬を飼う下野山田仮設の集会場では、犬のトレーナーが「呼び鈴の音とともにえさをあげる」など楽しい気持ちと結びつける方法を紹介。保健所職員は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を媒介するマダニに犬がかまれないように林野を避けて散歩することなどを呼びかけた。

 

犬の飼い主の相談を受ける獣医師の小嶋隊長(左)。犬は地震で脱毛したという=南阿蘇村の長陽運動公園仮設団地
犬の飼い主の相談を受ける獣医師の小嶋隊長(左)。犬は地震で脱毛したという=南阿蘇村の長陽運動公園仮設団地

 参加した橋本ケサヨさん(76)は「地震で犬も大変な目にあってかわいそうだが、犬がいることでとても助けられている。長生きしてほしい」と、愛犬のれん(12歳)をなでていた。


(東野真和)

朝日新聞
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