「忠犬ハチ公」の飼い主の帽子が盗難? 警察に被害届…実は
上野博士の帽子はどこに? 忠犬ハチ公の銅像と並んで津市の久居駅前に立つ上野英三郎博士(1871~1925)の銅像から、帽子がなくなる騒ぎがあった。建立にかかわった関係者が警察に盗難届を出す事態になったが……。
ハチ公の飼い主だった上野博士は津市久居地区出身。銅像は民間の寄付を集めて、2012年に設置された。当初は帽子がなかったが、15年2月に誰かが暖かそうな布の帽子をかぶせて話題になり、同年末に像の制作者が手がけた帽子がかぶせられた。市によると、帽子は繊維強化プラスチック(FRP)製。
市の職員が帽子がなくなっているのに気付き、6月29日、建立に関わった多田滋郎さん(84)に連絡。多田さんは津南署に被害届を提出し、気をもんでいた。
ところが、市によると、帽子の紛失は職員の勘違いで、半月前の6月14日に「帽子が取れている」と市に連絡が入っていた。職員が駆けつけると、帽子はハチ公の頭にかぶせられていたという。職員が持ち帰り、周辺で清掃活動などをしている「上野英三郎博士とハチ公の銅像を守る会」に連絡。翌日に同会の関係者が引き取ったという。
多田さんは「帽子が出てきて何より」とほっとした様子。上野博士の孫で「守る会」の上野一人(かずと)さん(79)は「帽子を今後どうするか、会員の意見を聞いていきたい」と話した。
(高木文子)
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