催眠鎮静剤入りのエサで捕獲の犬2頭、翌日死ぬ 期限切れか
高知県食品・衛生課は9日、高知県香南市の河川敷で5月18日に催眠鎮静剤を使って捕獲した猟犬風の犬2頭が翌日に死んだと発表した。「獣医師に治療を依頼しなかったことなどが反省点」とし、催眠鎮静剤を使って捕獲した場合は動物病院に預けるなど対応を改善するという。
同課によると、5月15~16日に「香南市内の幼稚園付近を犬2頭がうろついている」などの相談が県中央東福祉保健所に寄せられた。えさを入れたおりで捕獲できなかったため、保健所などが18日に市内の物部川河川敷に催眠鎮静剤を混ぜたえさや牛乳を置き、2頭に食べさせて眠らせて捕獲。中央小動物管理センター(高知市孕東町)で保護していたところ、眠った状態で19日に相次ぎ死んだという。
催眠鎮静剤に使用期限の表示はなかったが、2003年に購入していることや、類似品の使用期限が3~5年であることから、同課は「期限切れと同様の薬を使っており不適切だった」と判断。今後使う場合は使用期限を確認すると共に、危険性が高い犬の捕獲方法について全国の状況を調べるという。
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