ロボット犬AIBO、お寺で100台の「お葬式」
ソニー生まれのロボット犬AIBO(アイボ)の「葬式」が8日、千葉県いすみ市大野の光福寺であった。約100台のアイボが祭壇に並べられ「供養」された。
アイボは1999年から2006年まで約15万台が販売された。現在はソニーの元技術者らでつくるア・ファン(本社・千葉県習志野市)が、ファンらの強い要望で修理を手がけている。部品を提供するため解体されるなどするアイボと、その持ち主の心を慰めようと、2015年1月に同社が葬式を始めた。
5回目の今回は、お年寄りの話し相手にもなる新しいロボットなど10台も参列。大井文彦住職(64)が読経した後、司会の新型ロボット「パルロ」(富士ソフト)が「今もその姿や笑顔が鮮やかに浮かんできます」などと述べ、アイボ2台がお経を読み上げた。
同社が葬式を開くようになった後、様々な新しいロボットが発売された。だが乗松伸幸社長(62)は「アイボは性能もいいし、長年付き合って強い愛情を持っている人は、高齢者を中心に多い」と話す。これまでに約1200台のアイボを修理したが、なお約50台が修理を待っている。
「葬式を機会に、人とロボットとの関わり方を考えたい」と乗松さん。中国製のロボットをもとに、お年寄りの話し相手となって心の癒やしになるようなロボットを研究中だという。
ア・ファンでは不要になったアイボの「献体」も受け付けている。修理の受け付けは070・4014・7955。
(稲田博一)
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