長生きの秘訣は、長寿猫に聞け! 103匹の猫との暮らしが本に
愛猫と1日でも長く一緒に暮らしたい――。それが飼い主共通の願いだろう。最近では20歳以上の長寿猫も珍しくなくなってきたが、長生きの秘訣はあるのだろうか。
(末尾に写真特集があります)
「君と一緒 ご長寿猫に聞いたこと」(日貿出版社)は、18歳以上のご長寿猫103匹の飼い主さんにアンケートを取って、猫との暮らしについてまとめた本だ。
アンケートの内容は、猫との出会いから、生活する上でのポイント、ケアの方法や看取りまで多岐に渡る。猫の飼い方のハウツー本というより、「猫と一緒に暮らす人」にまつわる本と言える。随所にちりばめられた、飼い主さんが撮影した愛猫の写真から、猫と家族の幸せな暮らしぶりも見えてくる。
動物・野澤クリニックの院長であり、ベテラン獣医師の野澤延行さんのコラムが随所に掲載されているので、これも役立ちそうだ。
出版のきっかけは、表紙に登場している“ちたまちゃん”の存在だったという。書籍でイラストを担当している伊東昌美さんの愛猫で、当時25歳のご長寿猫だった(その後、虹の橋を渡った)。どうすれば“ちたまちゃん”のように長生きできるのか。同じようなご長寿猫の飼い主さんにアンケートをとることで、見えてくるものがあるのではないかという編集担当者の考えから始まった。
編集担当者はこう語る。
「数年前に飼っていた3歳の黒猫(書籍の158ページにイラストで登場)を急性腎不全で亡くした経験があり、“あの時どうすればよかったのだろう?”という悩みがこの書籍の出版にもつながっています。
アンケートをとることで“猫は千差万別である”ことを感じ、“こうすれば長生きする”ということを示すのは難しいと感じました。監修を務めた野澤先生も『生き物にハウツーは存在しない』と仰っており、あくまでもご長寿は結果であり、大事なのは“一緒に過ごすその過程である”と再認識することになりました。
現在、うちには7歳と4歳の元保護猫が2匹おり、毎日『うちに来てくれてありがとう』と言っています」
いまご長寿猫と暮らしている人、これから猫を迎える人はもちろん、猫と暮らすことはどんなものなのか魅力を知りたいという人も、手にとってみてはいかがだろうか。
価格:1300円(税別)
出版社:日貿出版社
単行本:159ページ
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