チワワのお散歩、外の世界を体験すると、災害時にも落ち着ける
犬にとってお散歩は運動だけでなく、外の世界を体験する大切な時間。
怖がらずに散歩ができれば、災害時の避難や生活にも役立つ。
楽しく安全な時間を過ごせるように、専門家と本誌読者のテクニックを学ぼう!
Text:Shio Kaneko
Photos:Michio Hino、Minako Okuyama
外の世界を怖がらない犬は災害時にも落ち着いている
チワワと一緒にてくてく散歩。愛犬と過ごす大切な時間だからこそ、楽しく安全なひとときにしたいもの。しつけインストラクターの戸田美由紀先生に、散歩の注意をうかがった。
「チワワはとても小さいので、思いがけない危険がたくさんあります。例えば人混みでぶつかってしまったり、車のエンジンに怖い思いをしたり。飼い主さんの配慮で、楽しく安全な時間にしてあげたいですね」
いっそのこと、散歩に行くより室内で遊ぶだけにした方が安全?
「散歩はぜひ習慣にしていただきたいですね。実はチワワの飼い主さんに、『散歩はしなくていいですよね』と聞かれることがあるんです。散歩には運動だけでなく、いろいろな体験をする時間でもあります。それに災害時に避難したり自宅以外で生活したりする時、外の世界に慣れていないと大変です。散歩の時間を利用して、外でいろいろな体験をしておきましょう」
戸田先生のお話と本誌読者の実例をもとに、チワワの散歩テクニックを紹介。さっそく真似してみよう。
愛犬のペースに合わせて練習状況に応じてフォローしよう
お散歩テクニックは、「がんばって磨くぞ!」という気合い不要。実は日常生活に気軽に取り入れられる。
「チワワでよく聞く散歩の悩みは、『車やバッグでお出かけは好きなのに散歩は苦手』ということ。お出かけはイベント、散歩は日常のことですよね。外の世界が怖いままでは、困ることが必ず出てきます。まずは日常のことができるように、愛犬のペースに合わせて社会化の練習をしてほしいですね」
無理は禁物だが、なるべくいろいろなところを歩けるように練習したい。
「もうひとつ、『すぐに抱っこをせがむ』ということもよく聞く悩み。抱っこのタイミングは犬の要求ではなく、飼い主さんが判断しましょう。甘えているだけで周囲に危険がなければ、そのまま歩き続けてOK。ただし犬が怖がっている場合は別。本来は犬が怖がる前に、飼い主さんが判断してフォローする必要があったわけです。とはいえ実践は難しいもの。困った時は専門家に相談した方が解決も早いですよ」
散歩テクニックを楽しく磨き、安全で充実した時間に変えよう!
監修:戸田美由紀
JAHA認定家庭犬しつけインストラクター。JKC・PD公認訓練士。埼玉県全域、東京都北西部を中心に活躍中。著書に『ほめてイイコに!犬のしつけ&ハッピートレーニング』(西東社・1200円)『子犬の育て方完璧宣言!』(誠文堂新光社・1890円)がある。
TEL:049-222-7114
http://www.inu-shituke.com/
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