大掃除シーズン 変なものが好きな豆柴と、便利な毛取りグッズ
犬は群れで暮らしていた習性から、グループ内に序列をつくるといわれます。わが家の豆柴ごん太(10歳)がリーダーとみなしているのが父。その父が外出しようとした時のことです。
ごん太はいつものように「え? 置いていくの」と、すがるような目で父を見つめます。家に残る私のことなどアウトオブ眼中です。
門を出る父を、窓に鼻をすりつけて見守るごん太。絵に描いたような忠犬ぶりです。ところが、父の姿が見えなくなった途端に異変が。いきなり窓とは反対側の部屋に走って行き、しばらくゴソゴソしていたかと思ったら、悲しむどころか、勝ち誇ったような顔で口に何かをくわえているではありませんか。
それは、ボロボロになった古ぞうきん。
そう、ごん太は昔からぞうきんが大好き。あの独特の異臭こそ極上のフレグランス。この頃、ぞうきんがあらぬところに落ちていて、おかしいなとは思っていたのですが。鬼のいぬ間にナントカといいますが、犬も同じなのでしょうか。
さて、ぞうきんといえば、大掃除のシーズンですね。室内犬は、外飼い犬より毛の抜け替わるペースが遅いといわれます。何回掃除をしても、とめどなくわき出る抜け毛は悩みの種。そこで、某ホームセンターでおすすめの掃除用品を聞いたところ、紹介されたのがこれ。
「一毛打尽」という毛取りグッズ。ペット専用に開発されたらしく、驚くほどきれいになると評判なんだとか。さっそく使ってみます。
掃除機できれいにしたカーペットも、あっという間に毛だらけ。そこを「一毛打尽」で軽くこすると──。
取れる取れる、どんどん取れる。落ちていた毛も、カーペットの奥に入り込んだ毛も、面白いくらいきれいにまとまっていきます。軽くこするだけなのに、掃除する前と後では、その違いは歴然。しかも「一毛打尽」そのものには毛が付かないので、さっきとは違う場所をこすっても毛が広がる心配がありません。
あっという間に、見違えるほどきれいになりました。
よーく見ると、カーペットの間に入り込んでいた小さなホコリまでかき取ってくれています。掃除機では吸い取りきれない汚れも、まとめてきれいにしてくれたようです。
カーペットの毛が取れるのだから、スリッパについた毛も取れるはず。と思ったら、あれ? スリッパがない! さっきまでここにあったスリッパが。
せっかく抜け毛問題が解消したのに、かくしてぞうきん大好きなスリッパ泥棒との終わらない闘いが続いていくのです。
(小笠原麻里)
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