全長8メートル、動くティラノサウルス 人が入って操縦
全長8メートルに及ぶ肉食恐竜「ティラノサウルス」が10日、東京都港区で披露され、他の恐竜2体と共に、飼育員役を相手に大暴れした。
恐竜は、美術造形の専門会社「ON―ART」(東京都東久留米市)が開発した、人が中に入って操縦する「メカニカル・スーツ」。鋭い牙の並んだ口を大きく開けて飼育員らの頭にかじりついたり、巨体を回転させて長い尻尾を振り回したり。
恐竜のメカニカル・スーツは、同社が「本物そっくりの恐竜を再現して、仮に恐竜が存在していたら体験できる感動を子どもから大人まで味わってほしい」(金丸賀也社長)と開発、改良を重ねてきた。
この日、お披露目したティラノサウルス3号は同社が開発した13体目。全長8メートルは13体中、最大。重量を38キロまで軽量化し、皮膚は樹脂製で柔らかいが、重く硬そうに見える塗装を施している。
同社はエンターテインメントと教育を兼ねたショーを、テーマパークや動物園などで公演。金丸社長は「2018年までに20~30頭開発し、国内外で大規模なショーを開きたい。2020年の東京五輪にも関わって、日本の物作りの心を紹介できればうれしい」と抱負を語った。
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