猫の殺処分なかなか減らず 群馬県が飼い方ガイドライン策定へ

動物愛護週間に合わせ、県などが開いた催し。殺処分されずに新しい飼い主に譲渡された猫の写真が展示された=群馬県伊勢崎市
動物愛護週間に合わせ、県などが開いた催し。殺処分されずに新しい飼い主に譲渡された猫の写真が展示された=群馬県伊勢崎市

 空前の猫ブームと言われる昨今だが、群馬県内で殺処分される数は犬より猫が多い。その数も少しずつは減っているものの、猫はまだ1千匹を超えており、県は猫の飼い方について新たなガイドラインをつくる方針という。26日まで動物愛護週間。

 県によると、県内で2000年度に殺処分(自然死を含む)された犬は5568匹で、猫は2934匹だった。06年度には、犬は2751匹と半数まで減ったが、猫は2792匹と微減にとどまり、初めて殺処分の数は猫が犬を上回った。

 08年度以降は、猫が犬よりも多い状態が続く。昨年度は犬は469匹で、猫は1304匹。00年度から比べると、犬は10分の1以下に減ったが、猫は半数ほどと減少のペースが遅い。


 猫の数が減らない理由について、県の担当者は、それぞれの繁殖と飼育の違いを挙げる。

 犬の繁殖期は年2回ほどだが、猫は3~4回ある。また、犬は狂犬病対策のため、つないで飼うことが条例などで義務づけられているが、猫にはそうした決まりはない。放し飼いの猫が子猫を産み、困った飼い主が捨てたり、野良猫となった猫がさらに産んだりするケースが多いという。

 県獣医師会の木村芳之会長は「時間はかかるかもしれないが、去勢や避妊の手術の繁殖制限をかければ、殺処分はもっと減る。行政が、飼育前の講習会を定期的に開くことも必要ではないか」と指摘する。

 県は、猫の飼い方について、避妊や去勢の手術の必要性を説いたり、室内で飼うことを勧めたりするガイドラインを年度内にもまとめる方針という。県の担当者は「猫を捨てるのは犯罪。犬ももちろんだが、猫を飼う場合は、最後まで、責任を持って飼ってほしい」と話している。

(三浦淳)

朝日新聞
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