ミニピンには脱走が多い? ハンターにもあった「脱走歴」
ピンやココが我が家にやってきたばかりの頃は、よく“脱走”に悩まされました。
ピンもココも「もうダメだ」と諦めかけた脱走が共に2回ずつ。ピンが奇跡的に自力で家まで戻って来たことや、ココがマンションの中庭でブルブルと震えていたところを管理人さんと共にキャッチしたことは、以前も書かせていただいたとおりです。
まだ体重が1キロ台だった頃のココは、足音さえ聞こえないため、首に鈴を付けていたことがありましたし、玄関やクルマの扉を開けるときには細心の注意をはらい、脱走しないように気を付けていたものです。
すばしっこくて足が速いミニチュア・ピンシャーの子犬にはそういう習性がある……という覚悟をもって迎えた保護犬のハンターだったのですが、実はハンターだけはいままで一度も脱走しようとしたことがないのです。
推定3~5歳と聞いていたものの、「赤ちゃんっぽいよね」「2歳に近い3歳だよね」と夫は勝手に決めつけています。
確かにハンターは甘えっ子だし、我が家に来て1年半が経っても「遊んで!遊んで!」とジャレてきたり、“金魚のフン”のように、ずーっと私の後ろを付いて回ったりしています。
たとえば宅配便を受け取りに玄関まで行くときも、ハンターは私に付いて、扉の際までやってきます。それがピンやココだったら、私は扉を3センチほど開けながら、「すみません、犬が出てしまうので」と、わずかな隙間から印鑑を差し出し、「後で入れますから」荷物は玄関の外に置いといてもらいました。
ハンターが扉までやってきたときも、私は当然のように、同じ振る舞いをしていたのですが、ハンターはそこでピタッと止まります。扉が開いても、その隙間から外に飛び出るということを絶対にしないのです。
「だってハンターは本当にウチが大好きなんだもん」と夫は分析しています。しかし、その夫がハンターの脱走歴を発見したのです。
それはハンターと私たちが出会う3週間ほど前、ハンターを保護してくれていた「the voice」のインスタグラムによって判明しました。
「迷子犬・拡散希望」本日、朝10時頃、ミニピンのハンターが脱走しました。(中略)エリカラしてます。去勢手術糸あり。どんな情報でもいいのでお願いします……。
「去勢手術糸あり」という特徴に、保護してくださったthe voiceさんの活動の一つが垣間見えて感動したり、いまより少し小さなハンターの画像に愛らしさが増したり……と、ハンターとの出会いに対し、感謝の気持ちをまた新たにしたものです。
いや、そんなことより、ハンターはどうなっちゃったの? と次の投稿を見てみると、
「見つかりました!!! 捕まえてくださった方が迷子札を見て電話をくださいました。。。」
「腰が抜けるかとおもた。。。」
ビックリマークや読点の多さに、スタッフさんの慌てっぷりが伝わってきたと同時に、犬に慣れている方たちでも脱走には腰が抜けそうになるのかと……(苦笑)。
ハンターがどういう状況で脱走したかは、今度、ゆっくりうかがうつもりです。ハンターもやっぱりミニピンなのだという思いと、我が家から脱走する気が全くなさそうなハンターをもっともっと大切にしようという思いになりました。
そしてやっぱり迷子札は絶対に大事である……と。Facebookでも毎日のように迷い犬の投稿があがっていますが、家族が行方不明になるなんて、そんな悲しいことはありません。飼い主さんが気を付けてあげることはもちろんですが、「見つけて」「保護して」「連絡する」ことも忘れないようにしたいと思います。
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