市場のそばは猫多し パレスチナ猫事情
アラブの野良猫から取材依頼殺到の連載「きょうもアラブで猫まみれ」。今回は、あまり知られることのないパレスチナの猫事情についてです。
アッサラームアレイコム。
みなさんこんにちは、猫上彰です。
ラマダンが終わって、本格的な夏が始まりました。
以前にも書きましたが、ラマダン明けに合わせて夏休みを取る人が多く、地元民の多いエリアは静かになります。「次回の出社は9月」という強者もいるので、日本の駐在員さんたちによるとアポイントを取るのが一苦労だそうです。日本も彼らくらいどーんと休みが取れる国になったら、もっと良くなる気がしますが…いかがでしょうか?
さて今回はパレスチナの猫さんたちをご紹介します。
パレスチナはとっても危ないところ、というイメージを持つ読者の方も多いかと思います。が、実際に行ってみたところ、ヨルダン川西岸地区は全くそんな感じがしませんでした。ベツレヘムなどの近いエリアはエルサレムからバスで20~30分程度で着きますし、さながら隣の町といったところでしょうか。
今回はご紹介するのはヘブロンという街の猫さんたちです。ヘブロンは3つの宗教の祖・預言者アブラハムのお墓がある聖地として知られています。その一方で商人の町でもあります。週末になると市場(スーク)には人があふれ、威勢のいい声がこだまします。さながら大阪のようなところでしょうか
「市場あるところに猫多し」の法則(私が勝手に作りました…)の通り、ここヘブロンも猫たちの楽園です。街のいたるところで猫を見かけます。
一見平和なアラブのよくある街なのですが、街中にはイスラエルによって作られたチェックポイントと呼ばれる柵があって、なかなか物々しい感じもします。ま、猫たちはお構いなしに行ったり来たりしていますが…。
ヘブロンの猫の特徴は、なんといってもフレンドリーなこと!アラブ人が大半を占める街なので、猫もアラビック。しゃがんで目線を合わせると、ゴロゴロとご機嫌良く愛想を振りまいてきます。
緊張しながらのパレスチナ訪問でしたが、いつも通りのやさしいアラブの猫たちが心なごませてくれて、リラックスして過ごすことでできましたよ。
それではまた。マアッサラーマ!
(猫上彰)
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