留守番のペットをスマホで見守り、駆けつけサービスも

サービスの流れ=ペチカ提供
サービスの流れ=ペチカ提供

 旅行や出張の間、留守番させるペットの事故やけが、熱中症が心配--そんな飼い主の悩みを解消するサービスが登場した。スマホに生中継が届き、飼い主は遠方からでも確認できる。「いざ」という時には、代わりに駆けつけてくれるよう専門家に頼める。

(末尾にフォトギャラリーがあります)


 サービス名は「わんにゃんコール」。ペット事業を手がける株式会社ペチカが7月中旬に始めた。


 スマートフォンにインストールしたアプリで、ペットの様子を生中継する。専用のカメラには、ペットの動きや鳴き声、室温の変化を感知するセンサーが着いている。エアコンの故障などで異常を検知すれば、スマホに連絡が届く。


 飼い主が専用のコールセンターから依頼すれば、ペット救命救急の講習を受けたスタッフが自宅へ急行。エアコンの状態やペットの体調を確認して報告してくれる。救急搬送が必要と判断した場合、あらかじめ届けておいたかかりつけの動物病院へ運んでくれる。休診日や夜間なら、ペチカが提携する動物病院へ案内する(診察代は別途)。自宅派遣には別料金がかかるものの、24時間、365日対応する。


 サービスの前に、スタッフが自宅を訪れて面談し、ペットの普段の様子や健康状態、予防接種の有無、かかりつけの動物病院などを聞き取る。レンタルカメラは、犬猫ともふつう、食事場所か普段寝ている場所に設置する。駆けつけサービス用に自宅の鍵も預かる。


 ただし、対象となるのは、体重25キロ以下の犬と、猫、ウサギ、ハムスター、フェレットのみ。地域も、今のところ神奈川県平塚市・茅ケ崎市・藤沢市限定。スタッフ5人が対応している。


 これまでの契約は、犬が6割、猫が3割、その他の小動物が1割だ。開始から間もないが、すでに100件以上の問い合わせがあった。エリア拡大の要望も多く、横浜市、東京23区までサービスを拡大予定だ。ペットシッターなどの新サービスも展開する。


 代表の渡邊厚雄さんは、小学校に入る前から柴犬と暮らし、中学時代には保護団体から猫を引き取った。社会人になって一人暮らしを始めた後も犬・猫と一緒に暮らしてきた。猫は環境の変化に弱く、出張時もペットホテルに預けられない。急な残業では、ペットシッターに頼もうにも断られた。仕方なくネットワークカメラでの見守りを考えたが、たとえ異変が分かっても何も出来ない。そうした経験から、見守りに駆けつけを加えたサービスを思いついた。


「動物は常に私の身近にいた。旅行の時だけでなく、共働きや一人暮らしの人も、ペットとよりよい暮らしができる手伝いができれば」と話す。


 価格は、カメラのレンタルと駆け付けサービスがセットの「見守りセットプラン」が、月額980円、年額7800円(入会キャンペーン価格)。自前のカメラでアプリと駆け付けサービスだけを使うプランもある。駆け付けサービスを頼んだ時の追加料金は、到着から30分までが6千円、その後10分ごとに千円が加算される。夜8時から朝8時までは、さらに3千円が追加される。


 サービス等の詳細は同社のhpへ。


(清田知美)

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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