飼い猫、好きな女子… 関西弁でただしゃべる映画

劇中、「神妙な面持ち」を追求する瀬戸(右)と内海=ブロードメディア・スタジオ提供
劇中、「神妙な面持ち」を追求する瀬戸(右)と内海=ブロードメディア・スタジオ提供

 2人の男子高校生が放課後にしゃべっているだけ。でもなぜかクスリと笑える――。菅田将暉(すだまさき)と池松壮亮(そうすけ)、旬の若手俳優2人の絶妙な間とテンポの掛け合いが楽しめる「セトウツミ」が公開されている。菅田は「なるべく計算しないで演じた」、池松は「果たしてどんな映画になるのかなと思ったけど、お互いのリズムでセッションをしました」と振り返る。


 菅田がお調子者の瀬戸を、池松がクールでインテリの内海を演じた。部活を辞めた瀬戸と帰宅部で塾通いをする内海は、ひょんなことから放課後を川辺で過ごすことになる。特に約束はせず、なんとなく顔を合わせては、飼い猫のミーニャンや好きな女子へ送るメールの文面について、とりとめもなく話す。


「そこのみにて光輝く」で数々の賞を受けて、この先も出演作が目白押しの菅田は「内海と瀬戸が友達なのかどうか……。学校で2人が話している姿は思い浮かばないし。あの川辺が重要なのかな。そういう関係っていいな」という。


 原作は大阪育ちの此元和津也(かづや)の漫画。「さよなら渓谷」の大森立嗣監督がメガホンをとった。75分の中に八つのエピソードがテンポ良く展開する。瀬戸と内海のたまり場として漫画の中で登場する堺市の川辺でロケをした。劇中のほとんどがその川辺で繰り広げられる。

 

菅田将暉と池松壮亮
菅田将暉と池松壮亮

 大阪が地元の菅田は「役で関西弁をしゃべるのは新鮮。今回は地元にいるような心持ちになれた」という。福岡県出身の池松の関西弁については、「池松くんのシニカルな関西弁は、漫才の『でんがな、まんがな』調じゃないから難しい」という。


 一方、池松は「関西弁の役は絶対にやりたくない。必ず大阪の人から非難されるから」と笑う。「音楽のように音程を覚える気持ちでやった。100点を目指していたけど、撮影後に方言指導の人に『僕の関西弁は何点?』ときいたら、『78点かな』。落ち込みました。関西弁は奥が深い」


「神妙な面持ちってどんな表情なのか」とふざけあう瀬戸と内海。一方で「親が離婚しそう」などの悩みをポロッとこぼす場面もある。だが互いの心の奥底には足を踏み入れない。


 菅田は「2人の微妙な距離感が心地よい。瀬戸の邪気のない明るさが、内海にとっては救いだったと思う」と語る。大きなアクシデントは起きず、何げない日常の連続。だが、2人をずっと見続けたくなる。池松は「大人になった2人が高校時代を思い返すと、お互いを思い出すのかな。かといっていちいち連絡する関係にはならない。僕も学生の頃に日が暮れるまで仲間と部室にいて、帰りたくなかったときの気持ちを思い出しました」と話す。


 瀬戸が片思いする女子高生役を、大阪府出身の中条あやみが演じている。


(伊藤恵里奈)

朝日新聞
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