福島に移住した元宝塚男役「被災犬猫救いたい」の劇団公演

稽古をする真灯かなたさん(左)ら=福島県郡山市
稽古をする真灯かなたさん(左)ら=福島県郡山市

 元宝塚歌劇団の真灯(まとう)かなたさんの劇団REBORNが7月3日、耽美(たんび)な物語を福島県郡山市で公演する。東日本大震災で被災した犬猫を救いたいと郡山市に移住して約2年半。「日常に疲れた人も非日常の世界を楽しんで」と呼びかけている。


 物語は「『フカシギヤ呉服店』壱の巻~ふくしま編」。鬼ばばなど地元の民話を題材に、真灯さんが現代風に書き換え、歌や踊りを採り入れた3話を展開する。


 真灯さんは東京都出身。1999年に宝塚音楽学校に入り、宝塚歌劇団87期生の男役で活躍した。


 以前から保健所で殺処分される犬猫の命を助ける活動をしたいと思っていたところ、東日本大震災が発生。被災し、飼い主と別れた犬猫への思いが募った。2013年11月に母の故郷・郡山市に移住。現在は動物保護団体「保健所犬猫応援団」のリーダーとして、被災したり、保健所に入れられたりしている犬猫の新しい飼い主を探すなどの活動に取り組んでいる。


 一方で、「エンターテインメントでこそ自分らしく福島の応援ができる」と考え、演劇活動を再開した。「ひととの心の距離が近い福島県が大好き」と言う真灯さん。「幻想的で妖(あや)しい世界に浸ってください」と話している。


 公演は3日午後3時半、同7時半の2回、同市向河原町の「郡山湯処まねきの湯」内のスタジオで。4千円。予約制。申し込みは劇団(070・5018・0715)へ。


(高田誠)

朝日新聞
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