犬の肥満、なぜいけない? 寿命縮まる恐れも

 肥満とは体脂肪が過剰に蓄積された状態のことを指します。

 犬の肥満は、下記のBCS(ボディ・コンディション・スコア)で表されます。

(日本ヒルズ・コルゲート株式会社のHPから)
(日本ヒルズ・コルゲート株式会社のHPから)

 BCSの4は体重過剰、5は肥満となります。臨床的には、つまり病気として見るなら、4、5の間に区別はないため、いずれも肥満となります。

 肥満の原因は、カロリーの取りすぎによることが多いです。さらに、運動によって消費するエネルギーが少ないことも、原因と言えるでしょう。

 おいしいものを食べてふっくらしているのは、健康的でいいという方もいるかもしれません。でも、医学的には、肥満はいけないとされます。

 なぜ、肥満がいけないのでしょう。

 それは、いくつかのエビデンス(科学的根拠)からも、肥満が病気を発症させる原因であることが分かっているからです。

 糖尿病や、膵炎(すいえん)などを引き起こす高脂血症、心疾患、呼吸器疾患、熱中症、関節疾患などが、肥満によって引き起こされる病気として報告されています。

 このような病気はいずれも、寿命を短くすることが明らかです。そのため、肥満にさせないように、飼い主が注意してあげましょう。

佐藤貴紀
1978年生まれ。白金高輪動物病院・中央アニマルクリニック顧問獣医師。日本獣医循環器学会認定医。 獣医師によるペット情報を動画配信中! シュガーペット:https://www.youtube.com/watch?v=4sp_caWbwPM&feature=youtu.be

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