犬の肥満、なぜいけない? 寿命縮まる恐れも
肥満とは体脂肪が過剰に蓄積された状態のことを指します。
犬の肥満は、下記のBCS(ボディ・コンディション・スコア)で表されます。
BCSの4は体重過剰、5は肥満となります。臨床的には、つまり病気として見るなら、4、5の間に区別はないため、いずれも肥満となります。
肥満の原因は、カロリーの取りすぎによることが多いです。さらに、運動によって消費するエネルギーが少ないことも、原因と言えるでしょう。
おいしいものを食べてふっくらしているのは、健康的でいいという方もいるかもしれません。でも、医学的には、肥満はいけないとされます。
なぜ、肥満がいけないのでしょう。
それは、いくつかのエビデンス(科学的根拠)からも、肥満が病気を発症させる原因であることが分かっているからです。
糖尿病や、膵炎(すいえん)などを引き起こす高脂血症、心疾患、呼吸器疾患、熱中症、関節疾患などが、肥満によって引き起こされる病気として報告されています。
このような病気はいずれも、寿命を短くすることが明らかです。そのため、肥満にさせないように、飼い主が注意してあげましょう。
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