シェパードのシルヴィア、3度目の正直で警察犬に
行方不明者の捜索や事件捜査に協力する嘱託警察犬。民間の犬の訓練施設「阪神警察犬訓育所」(神戸市須磨区)の見習い訓練士金田博樹さん(25)と、相棒のメスのシェパード、シルヴィアは、3度目の挑戦で今年度の県警の審査に合格した。「素直にうれしい。要請があれば役に立ちたい」
審査は毎年1回。金田さんとシルヴィアは2013年から、5枚の布のにおいを嗅ぎ分ける「臭気選別」の審査を受け続けた。1回目は布が置かれた台ではなく、審査員の方に駆け寄って失格。2回目は台まで行けたがミスが出て失格。シルヴィアはシャイな性格で、お尻の辺りを軽くたたいて勢いをつけ、台に向けて送り出すとうまくいくようになった。3回目の審査は昨年12月。会場の雰囲気にも慣れて集中でき、見事合格。65匹が受けて合格したのは4匹という難関だった。
松江市出身。小さい頃から犬好きで、訓練士を目標に高校卒業後は岡山県の専門学校で2年間、犬の扱い方や管理の仕方を学んだ。飼い主から犬のしつけなどを請け負う訓育所に就職したのは12年春。寮生活で午前5時に起床し、犬舎の掃除などの仕事をこなし、合間に犬のしつけや訓練をする。体力的にしんどいが「夢だったのであきらめたくない」。お座りができるようになるなど、犬の成長を見ることが喜びだ。「合格は通過点。訓練を欠かさずやりたい」。一人前の訓練士になって独立することが夢だ。
(仲程雄平)
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