愛嬌たっぷりに参拝者をお出迎え 若宮八幡宮のちびび
「関東三大師」の一つとして知られる川崎大師のほど近く、京急大師線・川崎大師駅より徒歩数分の場所にある「若宮八幡宮」。ここで、ご近所さんや参拝客に可愛がられているのは、白サバの水玉模様が愛らしい「ちびび」(2歳♀)。
権禰宜(ごんねぎ)の中村喜江(ひさえ)さんに話を伺うと、「うちはこの子の何代も前からずっと猫がいて、家族みんな動物が大好きなんです。亡くなった父は獣医師免許も持っていたので、過去には境内に獣医院を開いていた時期もあるんですよ」とのこと。その当時は、捨て犬として保護されたゴールデンレトリーバーも猫たちと参拝客を出迎えていたんだそうです。
現在はちびびの他に、カラスに襲われて瀕死だった子猫(ちびびの叔母さん猫に当たるそう)を保護して自宅で一緒に暮らしているという中村さん。
「ちびびは以前は外暮らしでしたが、最近は物騒なので日中だけ境内で自由にさせて夕方には一緒にうちに連れて帰るようにしています。ちびびの両親や親戚筋の猫たちも一日に一度は入れ替わりでやってくるんですが、あまり懐いていないので、その子たちには外にハウスを作ってあげています」。見れば、「上は日向ぼっこ用、下は寝室」と使い分け可能な立派な2階建てハウスが各所にしつらえてあり、ちびびのお母さんたちはここに好きな時にやってきてくつろげるようになっています。
お天気のいい日は境内で参拝客のお相手をすることも多いちびび。この日も、夕暮れ時を迎えても灯篭に登ったり境内を走り回ったり、まだまだ遊び足りない様子。動物好きな宮司さん一家の温かい人情に守られて、ちびびはのびのびと神社ライフを謳歌しています。(取材・高橋美樹)
若宮八幡宮・金山神社
●神奈川県川崎市川崎区大師駅前2-13-16
●TEL044-222-3206
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