ストラバイト結晶は健康で膀胱炎を起こしていない猫でも半分ぐらいは尿中に持っているといわれています。よってストラバイト結晶が出ていたら、必ず尿を酸性にする処方食を与えなければならないわけではありませんが、膀胱炎を起こしたときに尿中にストラバイト結晶があると特に尿道が細い雄猫では尿道閉塞を起こしやすいので、膀胱炎を起こしたときに１度でも尿道閉塞を起こしたことのある雄猫では、尿を酸性にする処方食を与えておいた方がいいと思われます。ちなみに膀胱炎は猫ではストレスによる特発性膀胱炎がほとんどであるとされており、これは７,８歳を超えてくるとあまり起きなくなってくるので、少なくとも膀胱炎を起こさなくなるまでは処方食を継続することを推奨します。尿石ケア用のフードは塩分が高いといっても、極端に高いわけではないので、それで腎臓が悪くなるかどうかは今のところ不明です。