画像からは「表皮小環」と呼ばれているものと思われます。表皮小環は皮膚の表層に炎症や感染が生じた際にみられる膿皮症の症状の一つです。アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患に伴ってみられることが比較的多いのですが、そのほかにも色々な原因がありますので、残念ながら画像から原因を特定することは出来ません。また、皮膚糸状菌症（真菌感染）と鑑別することも大切ですので、予定しておられるように診察を受けられるのが良いでしょう。
受診の際には皮膚の状態をありのままに診てもらうために、直前のシャンプーや、薬の塗布は控えてください。また、普段与えているフードやおやつの名前をメモして持参されると良いでしょう。
皮膚炎は動物の体質が要因になっていることが多いですから、原因を絞り込みながら症状を改善させてゆくのには少し時間を要することがあります。結果を急ぎ過ぎることなく、主治医とともに症状の改善に取り組まれることをお勧め致します。