質問主
先日1週間くらいまえですが しこりをみつけかかりつけの獣医さんにいったところ、乳がんとのことでした。放っておくと破裂するおそれがあるので
なるべく早い時期に手術をすすめられました。心臓病・高齢犬で手術をすすめるものでしょうか。
しこりをいたがる様子はないです。
以前乳がん手術をした際は2泊3かでした。その時と病院が違いますが 今回は日帰りとのこと。
大丈夫なんでしょうか。
2016-08-05 12:54:09
専門の獣医師からの回答
通常、犬に乳腺腫瘍ができた場合、半数は悪性、半数は良性という割合です。
しかし、腫瘍が3cmを超える場合や自壊している場合には、悪性の度合いが高まります。
一方、良性悪性の判断とは別に、成長速度も腫瘍を考える上で重要な点と考えられます。
愛犬には心臓疾患があるとのことですが、高齢のために心臓弁膜症を生じているワンちゃんに手術を実施する場面は、私どもの日常診療の中では多数経験します。
しかしその場合、やはり最大限の注意を払い手術するのが適切と考えます。そのため、患者様の感じられるように、日帰りで大丈夫なの?というのは、十分理解できる不安であると感じます。
問題は、本当に心臓疾患が手術可能なレベルなのかという点と、残りの寿命の期間に腫瘍を放置した場合に、果たして大きくなりすぎたり自壊したり、あるいは転移する可能性がどの程度あるのかという点と考えます。
飼い主様は、愛犬の残り寿命はあと何年程度と考えられるでしょうか?
飼い主様の率直な不安を、現在の主治医の先生ともっと率直に話し合うことは、非常に重要なことと考えます。
その上で納得いかなければ、セカンドオピニオンを求めることも必要かもしれません。
2016-08-10 12:15:55