保護猫について子どもが学ぶ機会、企業が提供 地元の保護団体と協力して今年度から
長野県を中心にホームセンターや食品スーパーを展開する綿半ホールディングス傘下の綿半パートナーズが、長野県飯田下伊那の地域コミュニティ活動”まちのクラブ”「エンジョイスクエア」のクラブ活動として、地元の動物保護団体と協力し子どもたちに保護猫について学ぶ機会を提供する取り組みを行っている。今年度から始まった試みで、参加した子どもたちからは「(猫のために)自分ができることはたくさんあると思った」との声が寄せられている。
綿半パートナーズは、殺処分を無くし犬や猫と幸せに暮らす家庭を増やしたいと、傘下の企業が運営するホームセンターなど4県にある13店舗で、動物保護団体と協力し定期的に保護犬や保護猫の譲渡会を開催している。またこれらの譲渡会を開催する店舗では、家族を募集中の保護犬や保護猫の情報を掲示したり、「寄付ワゴン」を設置して、寄せられたペット用品を保護団体に届けたりしている。
店舗で譲渡会を続ける中で、「なぜこの猫たちはここにいるのですか」といった質問が子どもたちから寄せられることがあり、「エンジョイスクエア」のクラブ活動として今年度から保護猫について学ぶ「保護猫クラブ」という新たな取り組みをスタートした。
活動内容は3つで、①保護猫活動の勉強会、②シェルターでのお世話体験、③店舗で開催される譲渡会の準備や運営だ。小学4年生から中学3年生を対象に参加者を募り、昨年7~8月と同11~12月に、それぞれ計4日間開催された。
① の保護猫活動の勉強会では、獣医師を講師に招き保護猫活動について学んだ。殺処分されてしまう猫がいる現状や、そうした猫を助けるためにどのような活動が行われているのかなどについて学んだ。②のシェルターでのお世話体験は、地元の動物保護団体を訪問して、猫トイレの掃除や部屋の掃除、えさやりなどをした。③の譲渡会では譲渡会運営や譲渡会に参加した保護猫のお世話などを担当した。
アンケートによると、参加した子どもたちからは「少しでも猫にできることが知れてよかった(小学5年生)」、という声のほか、「(猫の)トイレのお世話はしたことがなかったので、やれてよかった(中学1年生)」、「子猫や病気のある猫など、普段は会うことができない猫ちゃんたちにたくさん会えた。ネットだとわからないことを聞いたり体験したりできたのでよかったです(中学1年生)」といった感想も寄せられているという。
企画した綿半パートナーズの関一さんは、「今後も地域のみなさんと一緒に活動を盛り上げていきたいです」と話している。
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