「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した著述家・編集者の石黒謙吾さん(前列右から2人目)、俳優の寺田心さん(前列右から3人目)、元女子競輪選手の高木真備さん(前列左から2人目)、「動物愛護・川島なお美賞」を受賞した石川県獣医師会の宮野浩一郎会長(前列左から3人目)
「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した著述家・編集者の石黒謙吾さん(前列右から2人目)、俳優の寺田心さん(前列右から3人目)、元女子競輪選手の高木真備さん(前列左から2人目)、「動物愛護・川島なお美賞」を受賞した石川県獣医師会の宮野浩一郎会長(前列左から3人目)

第8回「川島なお美動物愛護賞」 石川県獣医師会など4組が受賞

 動物愛護に貢献した個人や団体を表彰する「川島なお美動物愛護賞」の授賞式が23日、東京・京橋で開かれた。2015年に54歳で急逝した俳優・川島なお美さんの遺言に基づいて創設された賞で、今年で8回目。元旦に発生した能登半島地震で被災したペットの救援活動にあたった「石川県獣医師会」や老犬ホームでのボランティア活動などを続ける俳優・寺田心さんら計4組が選ばれた。

 寺田さんは「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞。元保護犬を含む5匹の犬を飼っていて、将来の夢は獣医師と言い、「自分でできることを少しずつ増やしていきたい。川島なお美さんの動物たちへの思いや愛を、僕たち若い世代が継いでいくべきだと思っています」とあいさつした。

「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した俳優の寺田心さん

 大賞にあたる「動物愛護・川島なお美賞」を受賞した石川県獣医師会は、能登半島地震が起きてすぐ、18日に「令和6年能登半島地震動物対策本部」を設立。避難生活の長期化が見込まれるなか同県内の動物病院で、被災者らが飼うペットを無料で一時的に預かる取り組みなどを進めた。宮野浩一郎会長は「ペットともに避難する『同行避難』だけでなく、避難所でともに過ごせる『同伴避難』も広まるよう、もう一歩進んだ法整備を検討してほしい」と訴えた。

「動物愛護・川島なお美賞」を受賞した石川県獣医師会の宮野浩一郎会長(右)

 「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」にはほかに著述家・編集者の石黒謙吾さんと、元女子競輪選手の高木真備さんが選ばれた。石黒さんは映画化された『盲導犬クイールの一生』を著すなど、これまで40冊を超える犬猫など動物に関する本の出版に携わったという。昨年は7年ぶりに単著『犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム』を出版した。「賞には縁なく仕事をしてきましたが、犬や猫、動物たちにかかわることで賞をいただくというのは不思議でありつつ、必然だったのかもしれません」と話した。

 「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した著述家・編集者の石黒謙吾さん

 高木さんは14年に競輪選手としてデビュー。21年にはガールズグランプリで優勝して年間女王になるなど、トップ選手として活躍してきたが22年、犬猫の保護活動に注力したいと引退。現在、競輪場を利用して保護犬の啓発イベントを行うなど精力的に活動しており、「一番の目標は保護犬・保護猫をゼロにすること。つらい思いをする動物たちがいなくなってほしい。いつか保護活動そのものがなくなるようにしたい」とあいさつした。

「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」を受賞した元女子競輪選手の高木真備さん

 川島なお美動物愛護賞を主催しているのは各分野の著名人が集まったボランティア団体「エンジン01文化戦略会議」内の動物愛護委員会。同委員会委員長として出席した、故・川島なお美さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦さんは、授賞式の最後に「女房が亡くなって924日で丸9年になります。孫と言っていい世代の寺田心さんが女房の思いを継ぐと言ってくれ、女房よろこんでいるんじゃないかなあ」と話した。

 

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