日本で飼い主のいない犬や猫は約228万匹 世界規模の調査で明らかに
「ペットは家族」といわれるように、犬や猫は私たちにとって大切な存在となり、多くの家庭で愛されています。そんな中、マース ペットケアが「飼い主のいないペット」について世界20カ国で調査を行いました。すると、日本での飼い主のいない犬猫は約228万匹で、犬猫の総数における飼い主のいない犬猫の割合では、世界平均の35%を大きく下回り12%という結果に。調査結果を紹介します。
飼い主のいない犬猫は約228万匹
“飼い主がいないペット”とは、「おもに愛情に満ちた家庭や、地域社会で必要な世話を定期的に受けることができない犬や猫のこと」とマースは定義。つまり野良犬や野良猫、保護犬や保護猫などの飼い主のいない犬や猫のことを指します。
マースは、現状把握に取り組むことは動物にとっても人間にとっても有益であると考え、世界20カ国の動物愛護の専門家や団体とともに調査を実施しました。
調査によると、日本の犬猫の総数は推計1833万匹で、そのうち飼い主がいない犬猫は約228万匹でした。その内訳は、保護犬2万7600匹、野良犬2万4900匹、保護猫4万4800匹、野良猫218万匹です。犬猫の総数に占める飼い主がいない犬猫の割合は、日本は12%と、世界平均の35%を大きく下回る結果になりました。
以下は、日本で現在、犬や猫を飼っている人がどこから犬や猫を迎えたかを調べた結果です。
<犬 トップ5/犬を飼っている259人>
1.ペットショップ:43%
2.ブリーダー:19%
3.友人/親戚:16%
4.保護施設(シェルター):7%
5.個人:6%
<猫 トップ5/猫を飼っている235人>
1.野良猫/見つけた:29%
2.友人/親戚:24 %
3.ペットショップ16%
4.保護施設(シェルター):9%
5.ブリーダー:7 %
ペットを飼うことを検討している場合に、保護施設(シェルター)から迎える予定はあるかについては、犬は17%、猫は26%が「保護施設から迎えることを検討している」と回答しました。
3つの解決策
マースはこれらの状況の解決策として、「望まれないペットを防ぐ」「持続的なケアを確保する」「ペットの室内飼育」の3つを挙げています。
環境や文化が違うので単純に比較はできませんが、世界をみると、犬猫の総数における飼い主のいない犬猫の割合がもっとも高いのはインドネシア(76%/飼い主のいない犬と猫1600万匹、犬猫の総数2100万匹)、もっとも低いのはオーストラリア(3%/飼い主のいない犬と猫32万8000匹、犬猫の総数1100万匹)、日本とほぼ同じ割合なのはニュージーランド(飼い主のいない犬と猫25万8000匹、犬猫の総数220万匹)となりました。
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