家で迎えてくれる愛犬たちのぬくもりに支えられた2022年 幸せはいつも隣に
毎年、書かせていただいていますが、短毛種のミニピンは、めちゃめちゃ寒がりです。皮膚が弱く、身体をかいて血だらけになってしまう「ココ」は一年中、服を着せているのですが、先月あたりから、「ハンター」にも「マル」にも服を着せています。
“ガクブル”の季節
暖房も、床暖房を早々に入れ、エアコンも昼間はつけっぱなし。さらに、坂上忍さんからちょうだいした高級ブランケットを3枚、身体に巻きつけて過ごしている状態です。
夫を玄関に送り出すとき、ハンターだけ抱っこしてエレベーターまで連れて行くのですが、外気にあたっただけでガクガクブルブル。「見送りたい」という意思表示をして玄関先まで出てくるのですが、出た途端、「帰りたい、帰りたい」という顔をします。
犬は飼い主に似るといいますが、実は私も寒いのは苦手。いや、暑い夏も苦手なのですが、手足が尋常ではなく冷えてしまう冬のほうが苦手かもしれません。
でも、寝るときは、ハンターとマルが私に寄り添って寝てくれるので、ぬくぬくです。私はたいてい、右半身を下にして寝ているのですが、今朝、気がつくと、両腕の間にマルがいました。つまり、私が無意識の内にマルを抱いているような寝相になっていました。こんなに幸せを感じる寝起きはあるのだろうかと心からマルに感謝しました。マルはハンターよりも平熱が高くて、一緒に寝ると朝までぬくぬくなのです。
そしてハンターは、マルやココに比べるとブランケットの中に潜り込むのが下手くそなので、寝ている私が足で(すみません、お行儀が悪くて)毛布と布団を上げて隙間を作ってあげると、そこから中に入ってきます。夜、寝ている間に、これを2~3回はやっていると思いますが、足元から入ってくるハンターも私の胸のあたりで1~2度クルクル回ってから落ち着いて寝てくれます。
朝ぐっすり眠れるように
年齢を重ねてからというもの、朝4時台には目が覚めてしまっていた私ですが、マルと一緒の2年目の冬を迎えた今年は、私とハンターとマルの“夜の息がピッタリ”合ってきたからでしょうか。6時過ぎまで、ぐっすり眠れます。頻尿と徘徊(はいかい)がひどかったココも、最近はピンのおさがりのドーム型ベッドがお気に入りで、リビングでゆっくり寝てくれていることもあり、私の睡眠の質も上がったような気がします。
このぬくもりと適度な重みに、どれだけ幸せをもらっているでしょうか。昨今、芸能界では信じられないし、信じたくはないような、まだお若い方の訃報が続き、実はつい先日も、仕事でお世話になっている男性プロデューサーが45歳という若さで旅立ちました。トレンドは近親者のみの家族葬とはいえ、彼が所属している制作会社の社長さんが「賑やかに送ってやりたい」と、お寺での通夜、告別式に仕事仲間が大勢集まりました。
気持ちがどこかへ持っていかれそうになってしまうようなときにも家に帰れば、ココとハンターとマルが迎えてくれる……。そして、この子たちのために、私はまだまだがんばらなければいけないのだ……と、前を向く機会ももらっています。
愛犬たちに支えられて
こんなにありがたい存在があるのだろうかと改めて思ってしまいます。初めての犬、ピンを迎えた翌日から動物病院通いをしていたことはこの連載の最初の頃に書かせていただきました。生後6周目で我が家に来たピンは、ホームシックで喘息のような症状が約3か月も続いたし、飼い主の私が不慣れなこともあり、とにかく、手がかかったという印象しかありませんでした。いったい、どうしたらいいものだろう……と絶望的になる瞬間が何度もあったものです。
その頃、ペット関連雑誌の編集者さんが「これから何歳になっても、犬はずっと3歳児ですよ」と教えてくださり、頭がクラクラしたこともありましたっけ。私のリアクションに「だから、かわいいんじゃないですか~」と最高の笑顔を見せた編集者さんの言っていらしたことが今はわかります。
実家の家族に病人が出て、今年は大変な一年でもありました。でも、でも、ウチには、温かで、適度な重みがあって、いつもシッポを振って出迎えてくれる3匹がいる。私が大好きなスヌーピーの絵本に、『しあわせは、あったかい子犬』というのがあるのですが、その通りだなぁと心から思いながら、2022年も終わろうとしています。
少し早いのですが、皆様、今年もありがとうございました。素晴らしい新年をお迎えください!
(次回は1月10日公開予定です)
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